2011-01-01から1年間の記事一覧

バリ&ギリ南洋見聞記No.28

ギリとは現地語で、小さな島と言う意味だ。 現地語と曖昧にしておくのは、バリ語か、インドネシア語か、それともマレー語かの確認を怠ってきてしまった。そこでとりあえず現地語にしておくが、どなたか詳しい方にお教えを頂ければ幸いである。 さて、今日か…

バリ&ギリ南洋見聞記No.27

キンタマーニ高原とはドキッとする名の観光地だ。アバン山<標高2152m>などから成る外輪山の一角にある。 昼食はヴァイキング、眼下に広がる山裾から麓へと流れる雄大な景観を眺めながら、ドライバー氏と並んで座り食事した。 観光地として抜群の名勝だが、…

バリ&ギリ南洋見聞記No.26

地球上のすべての陸地は、島と大陸に分かれる。 更に、島は大陸系と海洋系とに分かれる。 その差は何だろうか? 島の陸地を見てる限り、その差異を見分けることは出来ない。 海面の下<=実は誰にも見えない>で大陸のリソスフィア<=まあ、岩盤台地としま…

バリ&ギリ南洋見聞記No.25

ウブド印象記を第21稿から始めたが、今日で終わることとする。これまで、食・住・都市計画・衣を分科テーマとして採上げたが、最後は、バリダンス、絵画、彫刻、銀細工などである。 まず銀細工だが、貧老者に装身具?最も無縁。関心も語る資格もまた無い。 …

バリ&ギリ南洋見聞記No.24

ウブドの印象記に入って4日目、既に食・住・都市計画を述べたから、今日のテーマは衣である。 人が身につける生存の3要素の中で、衣料風俗が一番苦手な領域かもしれない。眼につきやすく、変化が激しく、ありふれて手垢がつきやすいのだから、、、、 ところ…

バリ&ギリ南洋見聞記No.23

ウブド、それはインドネシアの中で最後まで地域固有のライフスタイルを保った、ヒンディーの都。 そして、随所に中世の佇まいを残している王朝風俗が保たれている微笑みの田園とともにある都市。 植民残虐史のなかで、ウブドは市街地の固有景観が保全された…

バリ&ギリ南洋見聞記No.22

ウブド市内の住いの印象を都市環境も併せてお届けする。 一般の家が、どんな素材で作られているかを知ることは、運良く建造中のものに行き逢うことである。 現在進行形の建造途上家屋を数棟見たが、壁材はほとんどコンクリートなどの土石系素材ばかりであっ…

バリ&ギリ南洋見聞記No.21

今日からウブド市内の印象を述べる。 とにかく暑い、人が溢れている、商売にしたい熱気が渦巻いている。だから、こっちが疲労する。 旅の話題も食・住・衣の基本三つ揃い?に尽きる。 B & Bと言っても格別格好よくないが、ベッドと朝ご飯付きの民宿。部屋の…

バリ&ギリ南洋見聞記No.20

バリ農村風景点描は、多くのことを考えさせる。 偏りの無い眼をもって果たしてものを見ているか? これまで書いて来た事を2、3チェックしてみる。 1 『覆水 盆に還らず』を持出すなど、当り前の自然摂理・物理現象を述べることにどんな意味があるのか? …

バリ&ギリ南洋見聞記No.19

バリ島ウブド周辺の農村風景を点描する。 ○ 見渡す限りコメを作っている。もちろん、年に2回から3回作る訳だから、1回しか作らない「みずほの国」より過剰生産になりそうだ。しかし、減反政策が半強制的にあるかないか全く知らないが、すべてコメ田んぼであ…

バリ&ギリ南洋見聞記No.18

ウブド近郊の棚田視察コースは四方にあるので、とりあえず徒歩2日、レンタサイクルとハイヤーで各1日、都合4日かけて見て廻った。時々分水岐路を写真に収め、灌漑の仕組を掴むべくトライした。 それを要領よく伝えたいのだが、10日の第16稿から始めまだ終ら…

バリ&ギリ南洋見聞記No.17

ウブドは緩やかな傾斜に開かれた町だ。北の方に火山があって高く、南に向って低くなる。 このミニチュア版ウブドの地形を、そのまま引き延ばせばバリ島の地形となる。 島はもちろん四方に海があり、山に降った雨は、地形を受け一斉に南に向かって流れる。途…

バリ&ギリ南洋見聞記No.16

ウブド周辺で見た水田耕作農業は、バリ島の暮らし=昔と今を集約して見せる姿であると思いたい。 そう言いきるには、他の地域を訪れ比較するべきだが、当面住まい近くの加賀平野を除いてそれを遂げる時間と費用がない。でも、バリ農業はバリ特有のもので、他…

バリ&ギリ南洋見聞記No.15

ウブドに滞在している。この地の印象は、まず日本との近さであった。 日本語文字での表示,日本語での呼びかけ、などなど。現地人は気楽に声をかけて来るし、必ず日本人か?と尋ね,そうだと答えると,してやったりと頷くのであった。 同じアジア人としての…

泉流No.53 夏の日

* 彩りの 樹々眺めつつ ウチワ振る 〔駄足〕 今日8日は立冬である。句は過ぎた2日のことである。 11月2日は、夏日であったとメディアは報じた。確かに暑さを感じ、時ならぬ頃の団扇使いとなった。 因みに,夏日とは気象用語、日の最高温度が25度C以上にな…

バリ&ギリ南洋見聞記No.14

クタを発ち内陸のウブドに移った。チャーターバスに乗った。 前日に予約し、運賃全額支払済みだから、発つ時はホテルまで迎えに来てピックアップしてくれる。30分遅れで現れた。バスとは名ばかりのガタガタで、クーラーなどはなから期待しない。安全に走れば…

バリ&ギリ南洋見聞記No.13

インドネシアの中にあってバリは特異な存在だとする考えは、かなり説得力がある。 バリ島についての、その常識を修整してやれと思いつき、22日第9稿から虚構露出による常識打破キャンペーンを始めた。 最初にバリの特異点をまず4つ掲げ、翌日から設問1つ…

バリ&ギリ南洋見聞記No.12

バリ島についての常識を修整してやれキャンペーンを22日第9稿から始め、順次繰出すカウンター・パンチ?は今日がその3日目。 インドネシアの中にあってバリは特異な存在だが、誰もが知るその常識=第9稿で抜出した4つの特異要素。それが、いずれも虚構に…

バリ&ギリ南洋見聞記No.11

バリ島についての常識を修整してやれキャンペーンを第9稿(22日)から掲げ、設問毎のカウンター・パンチ?を昨日から順次繰出している。 インドネシアの中にあってバリは特異な存在だが、誰もが知るその常識から第9稿で抜出した4つの特異要素(=設問のこと…

バリ&ギリ南洋見聞記No.10

バリ島についての常識を修整してやれキャンペーンを22日前稿から掲げ、設問毎のカウンター・パンチ?を今日から順次繰出す。 インドネシアの中にあってバリは特異な存在だが、誰もが知るその常識から前稿で抜出した4つの特異要素(=設問のこと)。それが、…

バリ&ギリ南洋見聞記No.9

バリは、インドネシアの中でも特異な立場を占める島である。 そのことは既に知られていることばかりだが、思いつくまま幾つか掲げてみる。 1、ヒンディ教徒が多い、唯一の地域である。 2、植民地時代が、このバリだけ最も短かった。 3、生息する生物が、…

泉流No.52 日本のメディア

* ちほう紙の 受売り丸採り 愚の極み 〔駄足〕 隣り百姓、金太郎アメ。日本文化の一つの特徴を適格に切出す気の利いた言葉である。 九州の某公益事業を廻る「やらせ」e-メール問題も一見今日的話題のようだが、内部告発や土建談合などと全く同事・同根であっ…

泉流No.51 鳥海の峰

* 由利は栗 鳥海越えて 遊佐の鮭 〔駄足〕1週間ほど日本海を見ながら北上し、桧木内川の中流付近まで達して折返した。 所々で,白鳥の飛来を目撃した。夏から冬へ季節が移行する時期は、山野の光景も緑系から赤・黄・茶系統などさまざまな色に移り行く。 …

泉流No.49&50 桧木内川

* 五位鷺の 想いて佇む 秋日和 * 点々と 鴫立つ川に 瀬々の音 〔駄足〕 この3・4日掛けて桧木内川のほとりを遡上する企画だが、例によって事前学習・準備知識なしの、と言うよりもそれが本当の散歩だと,頑に想い込んでいる老爺?否=呆爺だから、果たし…

泉流No.48 金木犀

* 眼にはマスク 木犀いずこぞ 初サンマ 〔駄足〕バリからの帰国した翌日に、北陸の我家に帰った。更にその翌日から10月になり、久しぶりに百姓仕事を再開した。 この頃、一時期寒い日が続いた。にもかかわらず、大気中にはアレルギー源らしいものが漂って…

バリ&ギリ南洋見聞記No.8

前稿でバリ島は地上の楽園であると書いた。古びた決まり文句なので少し鼻につくが、一概に否定しがたい。 筆者なりの楽園とする背景をキィー・ワードにして羅列してみた。 〔バリ楽園説の論拠〕 1、常夏は、食・衣・住がほぼ無料or低コストだ 2、基幹食糧…

バリ&ギリ南洋見聞記No.7

クタでのジャランジャラン(現地人は散歩の意味で使うらしい。ジャランなる普通名詞のアトに固有名詞を置いて通りの名になる)を略述する。 建設ラッシュが、既成市街地の外れまで延々と続いているようだった。交通渋滞が酷い。 車道に車,歩道に観光者が溢…

泉流No.47 おきなわ哀歌

* これ我の 一期一會ぞ 震えけり 〔駄足〕白山なる山がある。三名山の一であるとか。因みに,他の2つは立山と富士山だと言う。 白山信仰は全国に信者を有し、古くから登山をすることが意味ある行為と考えられてきたと言う。 農業用水の灌漑と深く関わりが…

バリ&ギリ南洋見聞記No.6

クタ・ビーチ散策は、飛行機の離着陸に魅かれたように、南にあるデンパサール空港に向っていた。老児趣味未だ健在なりか? やや遠目に見える空港は、かなり多忙な様相。離陸準備の機材が、滑走路の端に並んで着陸機をやり過ごす光景が見えた。 尾翼のロゴ・…

バリ&ギリ南洋見聞記No.5

バリ島訪問の第1夜は、サーファーでない者がサーファーの街クタで過ごした。 朝になってまず海辺を散歩した。 海中に多くのサーファーが点々と見える<下に写真あり>。大波を待って漂う姿だ。 南の方を飛行機が低く飛ぶ。デンパサール空港に降りる、バリ島…