2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

泉流No.95 ふきのとう

* いやにはや サクラ求めて ふきのとう [駄足] 東北に桜を訪ねての遠来の旅は、最初の足がかりたる狙いめの岩手・平泉が時期未だしとばかりに、空振りであった。この句は4月27日に作った。 内陸地域の桜前線は、海岸沿いに大きく遅れる。前線のカタチは水平…

泉流No.94 観自在王院跡

* 荒くれが あらげ壊して 春薄し [駄足] これは去る4月26日 岩手・平泉の観自在王院跡で作った。 桜を求めての旅であったが、内陸辺はほとんど空振りであった。 タイミングを誤った、我が身の不徳なのだが、、、、 芭蕉を憶い、「強者ども」の悪夢が未だ…

泉流No.93  於=なぎさ

* 木々ゆれる 風の道さす ひだの川 〔駄足] この日、飛騨川を眺めつつ昼飯をとった。 川のほとりに建つ、渚(岐阜県高山市。山の中に渚なる地名があった、近頃耳にする宇宙の渚のような位置づけかな?)の道の駅には、バルコニー・スタイルのレストランが…

泉流No.92 新菜食主義?

* この頃は 飽きずに主食 イチゴ食う 〔駄足] 旬=しゅん、なる言葉がある。正しく使っているかどうか自信は全くないが、今時当地のイチゴがそれに当たるであろう。 いつまで続くかは、さておき。連日の食卓に朝摘みのイチゴが供される。 いつまでも続いて…

にっかん考現学No.15 あすかの2

直前のNo.14稿が未完成だが、執筆中に取材不足に気がついた事と金環食のタイミングが重なり、急遽再びの草鞋を履いている。 上記は、5月22日の記事であるが、No.14稿は、5月27日に成稿とした。 因に金環日食の観測地は、三重県御浜町に定め。訪問地は、アス…

泉流No.91

* 春はまだ 枝垂の桜 つぼむ頃 〔駄足] 岩手は平泉の毛越寺(もうつうじ)に居た。4月26日のこと。 大災害・大津波の年に世界遺産の登録を実現させているが、かつて仙台に勤務したこともあって、訪問としては、何度目かのことになる。 この庭園は、もう80…

 遠山の  雪むらさきに  花曇り  外山サクラか  はたまたコブシ

〔駄足] 4月26日は、岩手県平泉の地に居た。雨にこそ遭わなかったが、その不安はいつもあるような日だった。念じて遥か遠くから駆けつけたが、念願のサクラには、今少し早過ぎた。まして枝垂れ桜は、更に遠い感じだった。 移動の途中、車中から遠望した手…

泉流No.90 5月

* アオテアは 若い緑の 薫る風 〔駄足] 昨日のお昼時、目の前にあったキャンパス風景をコトバで描いてみた。 若緑の新芽の小高い木の枝越しに見える青空と白雲は、久しぶりの好ましい世界であった。 時間はとうに1時を過ぎており、空腹を訴えながらも、暫…

にっかん考現学No.14 あすかの1

去る4月の下旬、山形県に行った。酒田市平田町(2005年に合併し、行政地名は今こうなっている)にある飛鳥神社を訪ねたのである。 行く前の印象と行った後の胸中に去来するものとは、大いに食い違い。とても重くなってしまった。 飛ぶ鳥と書いて、=あすか…

泉流No.89 鯉のぼり

* 雪巌 最上白川 鯉のぼり 〔駄足] 春らしくないのだが、時が来て花が咲くので、はるばる北陸を発ち、4月25日は最上川を遡上しながら東東北の大崎平野を目指して、のんびり走っていた。 1温3寒の割合で、天気は推移する傾向にあった。困ったことに、花…

泉流No.88 スーパームーン

* 十六夜 光が届く 枕元 〔駄足] 我が家では、月光を強く感ずる、この3日間であった。 当然のことながら、晴れることが前提だ。 しかし夜通し起きていることもままならないので、単なる実感に基づく報告のみとしておく。 就寝の頃と・ひと寝入りして偶然…

泉流No.87 猫鳥

* 屋根上を 飛び行く声あり 猫の鳥 〔駄足] 取材の旅の第1泊の朝、泊まった家の屋根上を飛び行くものが居た。 鳴き声は猫だが、音源の移動速度からして、飛行する動物=鳥類と思われた。 姿までは確かめてないが、ウミネコであろう。 この年、なかなか冬…

泉流No.86 春川増水

* まんまんと 雪解け水ゆく 春の川 〔駄足] 4月22日少し大きめの車を転がして、家を出た。例によって多目的の放浪取材の旅である。 時に花を求め、人に会って話に花を咲かせ、道を尋ね、川を眺める。 狭い道での切り回しを考えると、移動車両はより小さ…

にっかん考現学No.13

今日は、5月1日である。 このシリーズは、去る3月1日に第1稿を書き始めたが、第12稿=3月27日をもって中断した。 中断の理由は、書き換えの途中、意欲を失っただけのこと。 未成稿のまま放置してあるが、いずれ気力の回復を俟って,完成させたいもので…