バリ&ギリ南洋見聞記No.5

バリ島訪問の第1夜は、サーファーでない者がサーファーの街クタで過ごした。
朝になってまず海辺を散歩した。
海中に多くのサーファーが点々と見える<下に写真あり>。大波を待って漂う姿だ。
南の方を飛行機が低く飛ぶ。デンパサール空港に降りる、バリ島唯一の国際・国内空港だ。そっちに向って砂の上を暫らく行く。帰路に大通りを通ってホテルに還る作戦を建てた。
遠浅の海のようだ。波の大きさは、自然界だから当然のごとく揺らぎがある。沖合からのうねりが視界の先で大波に発達し、こちらに向って進んで来る。そして波打ち際でくだけ散る。その短く・長い時間の間合を図って沖のサーファーは波に乗る。忍者の素早さで海中から立上がる。
サーフ・ボードの上に立上がり、留まり続ける。相当のバランス感覚を磨く必要がありそうだ。
そのうえ波に逆らって、沖まで泳ぐ。体力の消耗もまたかなりのものであろう。
更に、これは後日知った。かなり危険だと言う。
大波は砕ける時に大きなパワーを解放する。波に載るあらゆるものにスピンを掛け、海中深く引きずり込む。崩壊寸前まで乗り続け、最後にタイミングよく波から逃れ出る決断が求められるらしい、、、チンプン?カンプン?
よって、サーファーは兎に角もてるらしい。
こちとら、老児には全くもって無縁の事・・・
のんびりと海を眺めながら、一日掛けて散歩だ。他に何もしない。悠々たる気分である。
南国ムードに移行し始めたようだ。
だがしかし、背後に近づく人の気配あり。物売りと客引きだ。黒い顔、形容しがたい複雑な色の衣装をまとう笑顔の女たち。
バリ現地の人達は、相手にあわせて色々な言語を駆使するらしい。
後々男も現れた。男のセールス品目はサーフ・ボードおよび寝そべりソファーのレンタル。
女は、衣類雑貨と三つ編みである。
ここにもジェンダーが見える。体力勝負の男と頭脳?サービスの女と、見事な棲分けだ。
サーフ・ボードの方は、人の背丈以上に大きくかつ重い。でもまだまし。
木製のソファーに至っては、明らかに奴隷の仕事だ。車輪付といえ、砂の上を移動させるとは!
その点、女はだ。売り物はことごとく彼女らの頭上だし、三つ編みは顧客の頭髪。すべからく首から上だけでカネになるのだった。楽そう?
Kuta beachは、明日に続きます
 主役は海中のサーファーですよ