2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

+<菅の岼アンソロジー8> 8、雪の原を突抜けてひたすら尾根の先端を目指す。立木や原の中の溝を避けながら眺めの良い場所を求めて進む。手前には西に向かってダラダラ下がりの山裾があって,その奥にある浅間山の山体を隠している。西に下るに従い遮蔽ク…

+<菅の岼アンソロジー7> 7、根子岳の西側斜面は、長く棚引いている。その裾の端が奥ダボス・スキー場となっている。上田市の東の山間にある菅平高原の一画だ。 説明を要するのは、ダボスと言う命名だろう。往ったことがないので、旧真田町役場の刊行物…

+<菅の岼アンソロジー6> 6、玄関のすぐ前に白樺の木がある。通路の舗石が二階くらいの高さなので、眼の高さくらいと誤解して親しみを感じているのだった。 この木の枝は実にいろいろのことを語るんですよ、今日は 寒い朝の白樺の枝は白い。太いの細いの…

+<菅の岼アンソロジー5> 5、高地の天気は、想いのほか不安定です。実に文学的な夢のある書き方をしたつもり、、、実のところは常に雨の降りやすい方向に不安定であって、その逆はない。冬なら雨か雪かとなりますが、仮にあっても好天へのはずれは話題に…

+<菅の岼アンソロジー4> 4、外に出た。何の憂いもなく空気を吸う。冷たい、、、、 冬の時期、自然の営みはほとんど休んでいる。少なくともそう思える。春から夏までの間、外に出ると必ず聞こえる鳥の声がこの頃全くしない。 鳥には羽がある。地を這う動…

+<菅の岼アンソロジー3> 3、冬の散歩は、出立ちがものものしい。自動記録式の外気温度計がプラスゾーンを示すことは1ヶ月のうち1日あるかないかである。 真冬日の散歩に出かける気だ。玄関の扉は二重になっている。内側はログハウスのドアで、冬の間は…

菅の岼アンソロジー

*菅の岼アンソロジー +<菅の岼アンソロジー1> 1、過ぎた4月からこの地に住んでいる。60年も生きたが標高1,500メートルの高地で冬を迎えるのは始めての経験である。この冬は11月11日の夜半から本格的な雪が降った。覚悟はしてたが早いと思…