2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

おもう川の記 その9 阿賀野川編・初稿

桜の花が、南の方から咲き始めた。 季節は春なのだが、近年の実感は、冬が終わって2〜3日経つと、すぐに夏が来る。そんな気温の変りようである。 これは川面を眺め、流域のあれこれを語るシリーズである。 山形県の「赤川」から書き始めて、おそらく同じ山形…

か麗のしま No.10

台湾島中央付近に位置する嘉義の町にいる。 熱帯圏の縁にある町には、屋台がある。 北国生まれの筆者には、下駄履き生活の実感たる「屋台文化』はない。 体験的「屋台」となれば、福岡か?・博多だったか?ド忘れしたが・・・・・ 中州の屋台を思い出す。 た…

おもう川の記 その8 荒川と渡来の民

心はとうに山の向こうにある大河=最上川にあるのだが、目の前の流れは今日も未だ荒川である。 続編=荒川第6節に当たる。 今日は川の名の成り立ちを考える。 まずコトバに関する愚策口舌=釈迦に説法そのものだが=を披露することから始めよう。 いわゆる…

か麗の島 No.9

關仔嶺温泉から嘉義に戻るバスの中である。 この日の情景は、よく覚えているほうである。 1週間強の台湾旅行中、1度も雨に降られた記憶が無い。 これはある意味珍しいことであるらしい。 新聞・ラジオ・テレビと縁がない旅暮らしだから、自己の体験が全て…

おもう川の記 その7 荒川と奥山庄

まだ新潟は荒川の水面を眺めている。名付けて第5節である。 想えば幼少の頃からそうであった。大道は往かず・裏道が大好き・道草や寄り道が専門であった。 小学校の頃は、言葉使いがおかしいと叱られたこともあった。 その詳細はこうである。 そもそも道草…

か麗の島 No.8

關仔嶺温泉に行っている。 たまたま投宿した温泉旅館は、温泉地の入口にある。 それでも入口と前面道路とは、狭い平地をほぼ共有している。 建物の裏側には急峻な崖が迫っていて、それこそ何人も立入る隙間がないようである。 遥か崖の上の方は全く見通せな…

おもう川の記 その6 荒川とバード女史

1月から始めたシリーズだが、今日で3月目には入った。しかし、今日のテーマも引続き荒川の続編=第4節である。 これまでも述べてきたとおり、メインテーマは、荒川源流の反対サイドに当たる内陸側を流れる大河の方にあるのだ・・・・ 思わぬ方面で,ウロ…

か麗の島 No.7

年明けから書き始めたこのシリーズだが、今日で3ヵ月目に入った。 昨年10月に約10日ほど滞在しただけの、ごく短い台湾訪問であった。 海外へ出るようになって35年以上経つ。既に訪問した国・地域の累計数は、直近の台湾が29番目だからごく少ない。 旅のスタ…