2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

閑人耄語録ーNo.54&55

*第54句 とがし丘 ウラシマダロウ 仰ぎ見る&第55句 倶利伽藍を 六十路を超えて またも越ゆ〔自註〕 富樫丘陵は、金沢市から南の方に見える小高い山並みであり、倶利伽藍峠もまた、金沢市からごく近い、ともに北陸の地名である。 前者は、一向一揆による守…

第53句 オタクサは  涙の色ぞ  つゆに咲く

〔自註〕 オタクサは、梅雨時に咲くアジサイのことである。命名者は、シーボルト<1796〜1866。P.F.von Siebold>と言われる。 ドイツの医学者、博物学者として著書に「日本」「日本動物志」「日本植物志」がある。1823年にはオランダ商館付の医師として来日…

KankyoーNo.22

*プラスチックを考えるの続編ー第22稿 前稿では、プラスチック=化学合成素材とは何ぞや?なる課題を設定し、結末に至らないまま中断した。 本稿は、その続編である。 プラスチックは、種類豊富、栄枯盛衰が煩雑、誕生をめぐる暗い過去などなど、そして、地…

第52句 月は高雄 おいに追われし 飛ぶホタル

〔自註〕 ホタルは舞台俳優だ。 多くの人が、列島最果ての島に、そこはもうほとんど台湾らしいが、「足」下(あしもと)の不自由と、高額な「お足」の支出をも厭わず出かけると聞く。 モリシゲやモリミツに並ぶ名優で、名前もこなたがヘイケ、方やゲンジと言…

KankyoーNo.21

*プラスチック問題を考えるー第21稿 身の廻りの不都合を考えるシリーズの初稿には、実はプラスチックは掲げられてなかった、執筆開始から半年の間に追加されることとなった。 背景は生活場面にある。 自活のための自家消費農業を始めて、2、3年が経過する…

KankyoーNo.20

*気候変動について考える–第20稿 身の廻りに起る不都合について考えるシリーズの第19番目のテーマは、気候変動である。 気候変動については、ほとんどの人が何らかの違和感なり、不満なりを感じているのではなかろうか? だが、筆者にこのテーマと伐り結ぶ…

閑人耄語抄No.51

*No.51 名にたがい 姿はやさし ヤマボウシ 〔自註〕 街路樹は、ハナミズキ、サルスベリ、そしてヤマボウシが多いように感じる。体感的印象に過ぎないが、街路樹がすべて花とは限らないかも、、、 こうやって名前を並べてみておやと思った、発音してみて、い…

地震・ツナミを考えるの続編ー第19稿

身の廻りに起る不都合について述べる。前稿に続いて、第16番目のテーマとしての地震それに津波について触れる。 拙宅では、6月は地震の月とするのが家典である。 地震を体験したことで、非常に備える戒めとし、地震の元である地殻プレートの出発点、則ち…

KankyoーNo.18

*地震・ツナミを考えるー第18稿 身の廻りに起る不都合について考えてきたが、第16番目のテーマは地震である、併せて津波も取上げる。 世の中にはよく判らない事が多々ある、判らない事や突然に起る事ほど恐ろしいものはない、その点で地震や津波が筆者に…

KankyoーNo.17

*日照り・洪水を考えるー第17稿 このタイトルで書き始めたのは、この年が明けてからで間もなく半年が経過する。月のうちにきり良く20回で終稿したいと考えている。 初稿起筆の時、頭に浮かんだ身の廻りに起る不都合を一括して掲げ、各分節のテーマに置き…

閑人耄語抄No.50

*No.50 六月よ 風の皐月を 懐かしむ 〔自註〕 今日から六月である。衣替えの日である、新暦・旧暦の違いとか、南北に長い列島での緯度と標高の差による地域差は大事だが、メディア流儀に乗れば、今日から夏である。 句の意図するものは、要するに春が無いと…