2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

北上川夜窓抄 その36=菅江真澄・続々 作:左馬遼 

北上川の畔に佇み、時に川面を舟で越えたであろう人物を探るシリーズ。菅江真澄篇の第3稿である。 前稿では、菅江についての謎を筆者が設問したまま、その答を示す事なく終った。 稿末でヒントを出したが、その言わんとするところは、菅江の内心がどうであっ…

いかり肩ホネ五郎の病床寝惚け話No.13

吾が住む北陸は、まだ梅雨のうちである。 とは言え、カラつゆ気味だからであろう。結構暑さがこたえる。 頼るものは、冷房エアコンで、已むなく就寝中も定温モードでどうにか寝ている。 とは言え、眠りの質はかなり悪い。 それが証拠に、寝つきも寝起きも芳…

高尾山独呟百句 No.10 by左馬遼嶺

沖にシマ 白雲青海 胸さわぐ 〔駄足呟語〕 先月は、ひょんなことから沖縄に行った。 着いた日が、沖縄の梅雨明けであった。晴天に恵まれ、よく歩いた。 沖縄訪問は、昨年の暮れに引続いて2回目だが。観光など自由な時間があったので、事実上最初の訪問とな…

いかり肩ホネ五郎の病床寝惚け話No.12

やはり、この世の中はうまい話ばかりではなかった。 退院した日の午後、病院から自宅の2階建て借家=別名・兎小屋一軒家に還る途中、パートナーは仲介不動産屋と示し合わせていて・・・ 車を少しだけ遠回りさせて、築25年程経過したブロイラーハウスを見せら…

北上川夜窓抄 その35=菅江真澄・続 作:左馬遼 

北上川の川面を渡り、その畔に足を踏み入れた人物の評伝として、前稿に引続き菅江真澄を採上げる。 菅江真澄は、大いに謎に包まれた人物である。 本名を白井秀雄<1754〜1829>と言い、三河国<現・愛知県>岡崎または豊橋に生まれ、出羽国<現・秋田県>角…