2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

もがみ川感走録第28  べに花の4

もがみ川は最上川である。 前稿では、衣料素材の王者たる絹とベストマッチ色料の紅花が、ユーラシア大陸のどこか=シルクロードの途上で出逢いを果したであろう。と想像たくましい・やや狂狷附会の仮説を論じた。 では、その出逢いの時期は、何時のことであ…

もがみ川感走録第27  べに花の3

もがみ川は最上川である。 前稿で、紅花と絹はベスト・カップルであると書いた。 しかし、紅花の原産地は地中海付近であり、絹の出現は同じユーラシア大陸でも全く逆サイドの古代中国であったから。この2つの素材が出逢うには、人類史200万年の中でも、この…

北上川夜窓抄 その3  作:左馬遼 

北上川の第3節である。 河口が2つあって、思わず手間取ったが。これもまた受験教育の悪弊から生じた国民性の余波か?と,我が身の脱皮=変身の拙さを嘆くばかりである。 何でも1つに絞り込む列島的閉塞思考。その基層は、単一民族・単一言語などイデオロー…

北上川夜窓抄 その2  作:左馬遼 

北上川の第2節である。 この新しいシリーズは、先月から書き始めた。本日の第2節を出稿するまでに1ヵ月以上が経過した。 徒らに放置していたわけではない。確実なことを記述するための確認作業に思いの他、足をとられた。 ことが川だけに、見通しも利かな…

もがみ川感走録第26  べに花の2

もがみ川は、最上川である。 ベに花の第2稿であるが、話題として幅広くかつ奥が深いテーマだから、筆の運びがじつに重い。 人世とは、端的に衣・食・住そのものと考えたい。 ただ、詰らないことだが。吾が身に照らして、並べ順に拘る。 この最上川シリーズも…