2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

もがみ川感走録第61 もがみ川のおしん・その3

おしんは、雪融けに少し早い時期であったが、心も急いており。早々に炭焼き竃の横に立つ・一冬過ごした山中の掘っ建て小屋を出て、麓の集落を目指した。 その下りの雪道で上って来る憲兵集団とすれ違った。 脱走兵であると見抜かれた俊作兄ちゃんは、たちま…

もがみ川感走録第60 もがみ川のおしん・その2

おしんが乗せられた筏は、早春の雪融け水に押流され。危うい川流れであったが、どうにか目的地に上陸し、奉公先に落ち着いた。 かなりの脱線だが。私人の事業に雇われる=それだけのコトでしかないのに「奉公」と大袈裟に言う。とかくニホン語は用語の使い方…

もがみ川感走録第59 もがみ川のおしん

今日から『もがみ川のおしん』と題して、書き始める。 2018年になって、何で今頃「おしん」なのか? まずその疑問に応えることとしよう このシリーズは、筆者の勝手気侭さを反映して、第1稿の成った2014.8月から既に4年目に入っている。そして今日の原稿の進…