2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

九十九・一犬 No.2

* 広野に臥せて 月の出待てば 歳も忘れた 菜花咲く 〔駄足〕 今日はユリウス暦での大晦日である。新暦を採用して、約140年以上経過するそうだが、通過儀礼まで新暦に移行させたのは、神州列島だけらしい。 列島周辺の東アジアは、ビジネスが新暦、暮らしの…

泉流No.61 海は一つ

* しまふたつ やまみっつある こしのうみ 〔駄足〕これは1985年の作である。 もう四半世紀も昔のことだが、新潟に住んでいたことがあった。 この句は、1、2、3の数を折込んで作ってある。 しかも、実景を踏まえた。 にいがたの浜から見える島は、佐渡と…

泉流No.60 Kanataの月

* カナタにも いずるや今宵 鏡づき 〔駄足〕 その昔、カナダに出かけたことがある。 カナディアンロッキーとヴァンクーバーにそれぞれ数泊した程度だが、バンフを発った朝、突然の雪に出逢い、白銀世界の美しさに魅せられて、去り難い想いが強く、帰国した…

九十九・一犬 No.1

* ブッシュはイラク イランがオバマ どっちもゲバゲバ 止めてケロ 〔駄足〕 日本の国には、独自の合理則がある。 その一つにして、第1が日本語。 合理性とは、表意語要素と表音語要素とを器用に組合わせて使うことだが。 そんな器用な地域も人集団も、今の…

泉流No.59 ハワイの月

* ひらとおに ホウといでたる もちの月 〔駄足〕 これはハワイ旅行の際に作った思い出の句である。 ハワイ諸島の中に、ハワイ島がある。ややこしいから、1つの島である方をビッグ・アイランドと呼ぶが、衆知のとおりである。 観光客に占める日本人のシェア…

泉流No.58 ハサミ

* 見つけたり バナナにハサミを 使うよう 〔駄足〕 大発見と騒ぐことを、この際許してもらおうとは思わない。恥の文化圏は突出して見える行いを咎める社会だから、アルキメデス型は、かつてもそうだったように、日本では今後も、現れないであろう。 アルキ…

泉流No.57 原に月

* 草原の はるかの奥に 月はあり 〔駄足〕 今日は冬至。雨・風・時々みぞれが、荒れ狂い、吹き捲くる、恐ろしい冬の到来だ。 今年ほど,逃出したいとの想いが募る事はかつて無かったように思う。 逃出す先は、どこか?それはもちろん、実際に行ってみてから…

泉流No.56 雲と月

* 雲ながれ 鳥しずまリて 月のぼる 〔駄足〕 この季節、日本海側は晴天に見放される日々だからか?句のような情景を頭の中に描いてしまう。 所詮、人は無いものに憧れる、妙な存在なのかもしれない。無を有に変えようとする努力が賞賛されるべきか?それと…

泉流No.55 エナジー

* 守衛士の 焚く火は今も な忘れそ 〔駄足〕今年も残り10日ちょっとになった。風の強い夜は、寒くて、うるさくて、眠りが浅い。 3月以来、危ぶまれた全国配置の原発が、次々に運転停止に入った。運転中の突発事故がもたらすあらゆる生命を脅かす懸念は、幾…

わたくし的21世紀予知試論・第16稿

最終稿の後半である。 農地改革は、社会政策としてそれなりであって、経済政策としては、下記のとおり評価できない。 経済事業は、何の業種・業態であれ適性規模がある。それを割込む零細規模は事業存続が困難であり、ふつう生業と呼ばれる。 1947〜50年の3…

わたくし的21世紀予知試論・第15稿

このシリーズは、今日をもって終ることとしたい。 今年起った世紀的大変革を予知させる3つの出来事。 3.11 大地震・大津波。 原発トラブル 10.20 新刊書籍 ラーメンと愛国 売出す 11.27 「都」構想の大坂ダブル選挙 支持多数 こうして3つの予知現象をあらた…

わたくし的21世紀予知試論・第14稿

今月1日から始めたこのシリーズを、今日を含めアト2回で終る予定である。 大坂「都」構想・ダブル選挙を奇貨とした、中央集権構造なる齢・明治143歳の制度疲労から離脱するためのプログラムは、時間の問題で進行することであろう。 公・私の別を問わず、事…

わたくし的21世紀予知試論・第13稿

「都」構想による大坂ダブル選挙に刺激され、66年来の日本列島地方自治の不合理を、一挙に開陳してしまった。 この国の慣(=ならいト読む)からすれば激し過ぎる口振りで、中央政官の無策をあげつらってしまった。批判するだけなら容易だが、脱出策を探る事…

わたくし的21世紀予知試論・第12稿

大坂「都」構想なる判りにくい発想が、府民と市民の支持を受けダブル選挙は、提唱者側の勝利で決着した。 このことをここでは前稿で述べたとおり、列島全域の自治行政を根本から大規模に改革するキッカケであり。その大雪崩が大坂から始まったと解しているの…

わたくし的21世紀予知試論・第11稿

わたくし的21世紀予知試論は、1日から始めたシリーズだが、今年起きた出来事から、21世紀を明るい世紀にするきっかけとなるであろう予知現象を3つ掲げた。 今日から予知現象の3つ目。大坂ダブル選挙=自治行政の変革を促す大雪崩の基礎となる事象=について…

わたくし的21世紀予知試論・第10稿

今月1日から始めたこのシリーズも、今日から2桁目に入る。 21世紀になって11年目、人類の向うべき方向について大きな転進を迫る出来事=ここでは予知現象と呼ぶ事象=が起った。初稿において3つ掲げた。 その予知現象の2つ目=10月20日講談社現代新書とし…

わたくし的21世紀予知試論・第9稿

21世紀も11年目の年が、間もなく暮れようとしているが、今年になって、新しい21世紀を築くキッカケになるような予知現象がぼつぼつ見え始めた。 予知現象とは、相当に無神経で凡庸な人に対しても、変革に向けて立上がる事を促す事象である。 3月11日の災害の…

わたくし的21世紀予知試論・第8稿

今月1日から始めた”わたくし的21世紀予知試論”だが、初日3つの予知現象を掲げた。本稿のタイトルも前時代的に大袈裟だが、予知現象なる言葉もまた、いたく構え過ぎていて時代錯誤的である。と言えない事も無い。 では、何ゆえに、そう言いたいかと言えば、…

わたくし的21世紀予知試論・第7稿

新刊の書籍「ラーメンと愛国」を読み、これが21世紀を大きく変革させるキッカケたる予知現象であると直感した。 読み進むうちに、この国には積残したままの不都合が多々ある事に気がついた。昨日触れた「密約」に象徴される対米従属外交の場面では、未だ隠さ…

わたくし的21世紀予知試論・第6稿

今月1日から始めた「わたくし的21世紀予知試論」の6日目。 今日から予知現象の2つ目=10月20日講談社現代新書から発刊された「ラーメンと愛国」を詳論する。 さて、その書籍だが、新書版280ページと軽装ながら、7文字で終る短いタイトル。「と」で結ばれ…

わたくし的21世紀予知試論・第5稿

大袈裟なタイトルで始めた新シリーズだが、5日目にして未だ最初の予知現象である、3月11日の大地震・大津波と原発トラブル関連テーマから抜け出せないでいる。 早く第2の予知現象である10月20日発行の書籍「ラーメンと愛国」に、かかりたい。 さて、原発は…

わたくし的21世紀予知試論・第4稿

今月1日から始まった「わたくし的21世紀予知試論」の4日目である。 予知試論とは、大袈裟でいささか古典的タイトルであるが、今年起きた、これまでの常識を覆すような出来事から、21世紀がどう変革して行くかを、あれこれ考えてみようとする所謂試みのこと…

わたくし的21世紀予知試論・第3稿

今月1日から始まった新しいシリーズの3日目=第3稿である。 初稿では、予知現象を3つ掲げたが、いずれの予知現象も20世紀までに形成された政治や技術の過ちを改めるべき時期が来ている事を知らせるように、2011年中に起った。 中には賞味期限が来たものも…

わたくし的21世紀予知試論・第2稿

昨日から始めた新シリーズの第2稿を述べる。 初稿で掲げた予知現象は3つ。その最初のテーマ ○ 3月11日の大地震・大津波と原発トラブル についての詳論だが、今日はその続きである。 予知現象とは、ある出来事が、次の時代を大きく変革させる端緒となった事…

わたくし的21世紀予知試論・初稿

今日から12月である。この年を振返る時季だが、これほど大事件が続けて起ることは珍しい。 しかも我身に迫る不都合は、幸か不幸か?未だ判明していない。事の性格からして束の間の不安前夜でしかないが、今暫らくは安眠を貪りたいものである。 申し遅れたが…