2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

にっかん考現学第24 あすかの11

万葉集の存在や成立の事情は、文学資料としても、文化人類学史料としても、言語学資料としても、他に例の無い、極めて特異であることは、夙に知られている。 直近の30年に限れば、東アジアの空間域の広さでの相互の文化比較が進化して来たこともあり、ユニー…

にっかん考現学No.23 あすかの10

前稿で万葉集に出現する「あすか」は、44件であると書いた。 本日になって、索引を頼りにして各巻を開き、該当する歌に個別に当たってみた。 記述の進行上、前稿では索引の見出しNo.をカウントして、「あすか」地名の数を決めたが。アトになってゆっくり、各…

にっかん考現学No.22 あすかの9

考現学とは、今をよく知って、未来を賢く生きる糧とする考え方だが。今を知るためには、過ぎた事の時間軸を遡り、ものごとの伝達経路つまり空間軸を実証的に辿る事で、追体験的に感じる必要もある。 解る事に達するプロセスとして、感じるがあってよいと想う…