2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

おもう川の記 No.32 阿武隈川の2

阿武隈川の続編=第2節である。 阿武隈川は、言わずもがな。福島県の中央平野地帯<いわゆる中通り・古くは仙道とも言った>を流れる東北第2の大河だが。同時に隣県宮城県の基本地形をも規定する地理基軸である。 そのことは、かつて出羽が分離・立国されて…

もがみ川感走録 第9 最上川舟唄の5

もがみ川は、最上川である。 今日も前節に引続き、小鵜飼船に人生を浮かべて。 ハイリスクで、肉体的に過酷な労働であるが故に。 結果的に太く・短い生涯であったろうと思われる。 哀感に溢れた最上川船衆の生活の一端を紹介しよう。 最上川舟運史の後半に登…

おもう川の記 No.31 阿武隈川の1

今日から新しい川=阿武隈川について述べる。 東北は大河に恵まれるが。阿武隈川は、東北どころか列島有数の大河である。 しかも太平洋に注ぐ川にしては珍しいことだが、源流から北の方に位置する河口に向かって、流れ下っている。 まだある。 阿武隈川その…

もがみ川感走録 第8 最上川舟唄の4

もがみ川は、最上川である。 最上川舟唄は、最上川舟運で生計を維持した者達の労働唄であると考えたい。今日は歌詞に出てくる小鵜飼船(こうかいぶね)をも含めて、舟運従事者の暮らしを紹介する。 小鵜飼船は、ヒラタ・船<漢字だと扁が舟・旁が帯>との関…

おもう川の記 No.30 ホリカワは舟の通り路

このタイトルで書き始めたのは、1月からだ。 今日が30号だからと言って、格別のことも無いが・・・・ 時々に周辺事態の交通整理をしておくべきであると考える。 書き始めの構想では、いずれ”最上川”のことを書く。その準備として・周辺部・境界を明らかにす…

もがみ川感走録 第7 最上川舟唄の3

もがみ川は、最上川である。 最上川舟唄の歌詞に現れる「小鵜飼舟」(こうかいぶね)を宿題にして、先送りしてきたが、もう逃れられないようだ。 ”航海船”なる当字は、誤りであると既に述べた。 小鵜飼舟について論ずる事は出来れば避けたい。 ここまで書き…