2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

+<菅の岼アンソロジー12> 12、暦の上の春となった。太陽の強さもだいぶ増してきた。今年の日本列島は異常暖冬だと言うが、この度始めての冬を標高1,500メートルの山の中の一軒家で過ごすことに挑戦したので、比較すべき過去の体験が無い。 ここでの冬…

+<菅の岼アンソロジー11> 11、西の窓から北アルプスが見える。あの安曇野の平地から見上げる山の連なりだ。いつもは見えないのだが、西側の森の木の葉が落ちて山々が真っ白になる頃に、木の幹を透かして僅かに見える。 考えようによっては、木の間越…

+<菅の岼アンソロジー10> 10、雪原を2人連なってラッセルする老体がいる。目撃する者がいたら、頭のネジが緩んでいる徘徊者と見るであろうなあと思いつつ、そのうち止めなきゃと思っている。 雪の草原の足跡には、いろいろな動物の徘徊の痕跡がある…

+<菅の岼アンソロジー9> 9、雪の原の散歩は何のためにするのだろうか? そういう問題提起にこそ無理があるような気がする。もとより、散歩は無計画・無目的に始めて突然にコースを変え、思い出したように突然帰路に向かう。もちろん毎日判で押したよう…