2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

No.41 雪の峰  遠山ざくら  昼餉とす

[自註] この寒い4月も今日で終わり。 先週は結果的に最上川フィールドワークウイークとなった。河口まで500キロの片道行程だから往復に週の半分を費やす。非効率と想うが、テーマを最上川オンリーに絞れないから居続けも出来ない。昨年から始め、フィー…

No.40  出羽ではと  そば屋餅つき  長口上

[自註] この度最上川の中流域を訪れた。明治政変後の行政区分では山形県の腹部に当る。それ以前の律令体制では、出羽の国である。 さて、「出羽」の発音と意味である。 この言わば、些細か、どうでも良さそうなことが、筆者にとっては重いので、バイパスの…

閑人耄語抄No.39

+No.39 日も川も 野辺も果てなし ももの花 [自註] これは15年ほど前の作である。春の一日は、寒さの厳しさを忘れ、夏の暑さに閉口する前の、幸せな日々である。その頃家族を信濃川の河口の街に残して、首都圏に出稼ぎをしていた。時々の週末には喧騒の大…

閑人耄語抄No.38

+No.38 しだれ、八重 手袋念う チョボを聞く [自註] 昨日は久しぶりに晴天に恵まれた。夕暮れの戸外に身を置いて、日脚(ひあし)が伸びていることを感じた。春は夕闇がゆっくりゆっくりやって来る。漢字圏の詩人も『春宵一刻○○』と唱っている。 この夕暮…

土壌汚染を考える-第12稿

身の回りの不都合を環境問題ととらえて、思いつくことを述べてきた。初稿の段階で頭に浮かんだ不都合のテーマ(=項目数)は、17・8もあった。第2稿以降は、そのテーマ順で述べてきている。 本稿はNo.12だが、所謂初稿項目としては第10番目に当る。マラソ…

閑人耄語抄No.37

No.37 風あって タヌキの嫁ゆく 三分咲き [自註] 朝は晴れていて、風もなく、日頃と異なり朝陽が注いだ。穏やかさを求めて散歩に出てみたが、風は強く、黄砂の疑いは消えない。 レンギョウが見事だ。しかし、内陸の高地で見た、圧倒的な存在感の記憶を凌ぐ…