2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

北上川夜窓抄 その24 作:左馬遼 

北上川と阿武隈川とは、仙台湾に沿ってその内側を通る淡水人工運河=貞山堀によって、結ばれている。 この2つの大河が、形づくる国を陸奥国と。つい明治の初年まで、詠んでいた。 一括りの行政単位としては、あまりに広大で。他の国の10〜20倍相当の面積を抱…

北上川夜窓抄 その23 作:左馬遼 

昨日は,北上川に因む特産物、舞草刀(もくさとう)の事を採上げた。 既に生産活動を、室町頃に休止してしまった遺産である。 著作し終わって,一晩過ぎた。朝になって、書き漏らした話題があることに気がついた。手直しも考えたが、ヴォリュウム制約もある…

北上川夜窓抄 その22 作:左馬遼 

北上川に因む特産品は、数多い。よく知られるものに、南部鉄瓶がある。 南部釜とも言う,茶の湯の釜として最高級に属すらしい。お茶と無縁の筆者は、語る資格がないので伝聞のままにしておこう。 江戸の中期に,京都から著名な釜師が招かれて。南部藩のお抱…

もがみ川感走録第47  山形人その4 

もがみ川は,最上川である。 最上川に因む人物を繙くシリーズだが、今日は「月山」の著作者=森敦を採上げる。 森敦(もりあつし 1912〜89 小説家)は、平成元年に77歳で亡くなった。 平成も27年が暮れようとしている。彼の死後既に四半世紀を過ぎており、も…

もがみ川感走録第46  山形人その3 

もがみ川は、最上川である。 最上川に因む人物を繙くシリーズだが、タイトルの副題は”山形人 そのNo.X”としている。 さて、その”山形人”なるイメージだが、特に定義も無く、大統領被選出資格でもないから当地での出生者に限定もしていない。つまり最上川に因…

北上川夜窓抄 その21 作:左馬遼 

北上川は、陸奥国の最も重要な第1番の要素であること。それはいつまでも変ることの無い基礎認識であるが、川の持つ無数に存在する機能が忘れ去られようとしている現代では、往々にして失念してしまっている。 物流媒体が、鉄道や自動車に移行したため。その…