2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

おもう川の記 No.29 阿賀野川・吉田東伍

阿賀野川編の最終稿である。 阿賀野川に因む人物として吉田東伍(よしだとうご 1864〜1918 歴史地理学を創始)を採上げる。 生まれは、越後国蒲原郡保田村<=現在の阿賀野市安田>。阿賀野川流域の会津人である。 ここで新潟人と書いていたら、何ら違和感無…

もがみ川感走録 第6 最上川舟唄の2

もがみ川は、最上川である。 今日は、最上川舟唄の第2節。引続き「舟唄」について述べる。 「小鵜飼船」を第1節で宿題にした。 さて、最上川の急流イメージを否定するつもりは毛頭ないが、ランク付されるほどの差別性は無いと思う。旨を、前項で述べたが。最…

おもう川の記 No.28 阿賀野川と伊藤辰治

阿賀野川の続編である。 この阿賀野川シリーズは、初稿(その9・3月29日)から数えて今日で20節となるが、そろそろゴールま近い。 阿賀野川に因む人物として、2人描くことにした。 まず一人目である。 さて、この年=2014のトピックスと言えば、アフリカに…

もがみ川感走録 第5 最上川舟唄その1

もがみ川は、最上川である。今日から「最上川舟唄」を中心に取材記事を書く。 体験を語れば、2つしか思い出せない。 歌碑を見た。左沢(あてらざわ=地名 難読で有名)の街はずれにある高台、”くの字”に曲がる川を見下ろす台地上にある。 現在よく知られて…

おもう川の記 No.27 阿賀野川と米澤藩

阿賀野川の続編である。 今日は、米澤藩の江戸廻材を採上げる。 廻材とは、字面どおり木材を搬送することである。米であれば、廻米(かいまい)であり日常のことだが。建築用材を、それも米澤藩が阿賀野川を利用するとは珍しい・否あり得ない難事とするべき…

もがみ川感走録 第4 最上姓の2人

もがみ川は、最上川である。今日はその本文第3節 直前の稿で、河口=酒田港の来歴を少しだけ述べた。 よって、今日は河口<=こっちの端>の逆サイド=もう一方の端=源流について述べる。 源流の現地視察は、本稿初稿(8月8日)で既に触れた、簡略に留める…

おもう川の記 No.26 阿賀野川の物資

阿賀野川の続編である。 直前の稿で北前船についてかなりロングな話をした。 北前船が藩政時代に会津へ運び込んだ物資は、会津住人(官民を問わず)にとって日常生活に必須な消費財であった。 「あいず」=”津”なる地名を持ちながら会津地域に商港は無い。 …