2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

サイト君 第14話

昨日のサイト君は、足元に起った世紀的大被害に絡めて、現代のパラダイムについて語った。 パラダイムは、前稿までに3つ紹介されている 1ファースト・・・より早く,他の誰よりも 2シークレット・・秘密にする、他者排除 3ビッグ・ドリーム・・大きな物…

サイト君 第13話

20世紀は戦争の時代とも呼ばれる。はっきり言えば大戦だが、その2回目の終り頃に「パンドラの箱」を造り出し開けてしまった。開けた場所がヒロシマとナガサキの上空であった。人類が地上に展開した人造太陽の爆裂であった。 この度のフクシマの漏れ出しは、…

サイト君 第12話

サイト君は,前稿でパラダイムなる用語を用い、物事の是非を決める根本基準と説明した。 そこで質問した。自然科学の真理とどう違い? どう重なるのか? 単に真理と言うと宗教・倫理・哲学・論理の用語で苦手だが、科学フィールドの真理に限ればリオタール*…

泉流No.19 揺れに漏れ

* 揺れに漏れ 桜咲けども 花見なし 〔駄足〕メディアは東京地区の開花を報じたが、同じ日に原子力発電所に関して更なる事態悪化の報が知らされ、花見の気分はすっかり萎えてしまった。 格別説明を要しないのだが、性格なので述べておく、揺れは、地面と海面…

サイト君 第11話

サイト君の語るメゲーヌ国の国策に係る謎は、前稿であらまし紹介したが、果たして彼の論述は的を射ていただろうか? そこで、あえて質問をぶつけてみた。 では、どうしたら良い? 140年前の明治政変以来続いている現在のパラダイムをチェンジするか、行政府…

サイト君 第10話

サイト君の考える事は大き過ぎてなのか、それとも全く出鱈目の思いつきなのか、それともどうでも良い論題・些末な論点なのか、とにかく判らない要素が多い。 先稿で紹介したが、メゲーヌ国がボウ国から石油や原子力発電による系統電力を押付けられているとの…

泉流No.18 三春さくら

* おちこちと 問うが三春の さくら狩り 〔駄足〕3.11の地震大津波は、東北の太平洋沿岸を特に厳しく襲ったという。 東北の今頃となれば、数年前にサクラを求めて彷徨い歩いた三春<ミハル>の事を憶い出す。 三春の桜は、河岸・全山もしくは公園にて眺望…

サイト君 第9話

足元の国へは言わば出稼ぎに来ているサイト君だが、故国の”サンク国”へは、よく帰省するし、その気になれば、容易に通勤することも出来るらしい。 と言っても、読者の諸君は、もうお忘れだろうが、初稿で述べたように、”サンク国”の所在地は、北緯40°東経135…

サイト君 第8話

サイト君の故国”サンク国”では、隣国メゲーヌ国を反面教師のように考えて、政治・経済・社会の仕組を構想したらしい。 メゲーヌは短絡的に要約すれば、明治政変以来140年間「軍制ルールに基づく序列主義」が基本理念として国民観念の中軸に固定している上に…

サイト君 第7話

この度の大地震と大津波には、サイト君も驚いたらしい。 どうだった?と尋ねたら、例によって長い話が帰って来た。その想いが顔に出てしまったのを見てサイト君「俺アタマ悪いから、話は長く屁は臭くだよ」・・・いつものスカンク問答論? 88年前の関東大震…

生泉流No.3 ヴェックの会にあって

* 道のおく いつものごとく 湯浴みする ふる里とおく 更に哀しく 〔駄足〕大病をする都度、寄書きが届く。 患いはすべからく一身上の事なので他言を憚る習いだが、遠地にあって察することがあるのだろうか? 過ぎた人事は憶い出せない、それも四半世紀以上…

泉流No.15〜17 今朝の雪

* 今朝は雪 被災地の悲惨 思いやる 〔駄足〕今日から新暦3月も半ば過ぎであるがいつまでも寒く、今朝は雪であった。 天気予報どおり雪模様はしばらく続きそうだ。 11日に東日本を襲った地震と津波で多くの罹災者を出した東北の被災地は、この寒冷にあって…

サイト君 第6話

今日は、前回の続きで”サンク憲法”を暴くことにトライしよう。 二者比較なるもっとも手軽な論法で、サイト君は自らの故国は文化のレベル、足元のクニは文明のレベルにあると対比しているようだ。 そして、いずれがより高い・低いかで決めつける論法<メゲー…

サイト君 第5話

サイト君が足元のクニ民と異なるのは、異邦人なのだから当然なのだが、それは彼に口を開かせるまでは殆ど判らない。 話がしょっちゅうワープしたり、スプレィしたりするから、はっきり言って笑ってしまう。 周囲が笑うとサイト君もためらう事なく笑い出す。 …

サイト君 第4話

サイト君は時々妙な夢物語をするが、今日はその一端を紹介しよう。 ”サンク”は、隣のメゲーヌ国を他山の石として地域の政治・経済・社会機構を運営しているらしいのだ。 職業選択の自由は、一律45歳を過ぎるまで認められないのだと言う。随分乱暴な人権無視…

サイト君 第3話

今日はサイト君の不思議な行動の一面を紹介する。 彼は時々静かになることがある。 名付けて迷走タイム。ホンの2〜3分だが、「ねえ、サイト君」と呼びかけても返事をしない時がそれだ。 彼の姿はそこに存在するのだが、意識か魂かがワープして遠いところに…

サイト君 第2話

サイト君はどこにも居るような人物だ。格別に目立つ風貌でもないし、話し方が少し古めかしくて、ぎこちないくらいで、アトは要するに取り柄がない感じだ。 ただ、少し付合って来たので、彼の発言の数々を憶い出してみると、あることに気がつくのであった。 …

サイト君 第1話

これは、今日3月9日から始める新しいシリーズである。 コトバを縮める*盆栽アートの某文化国では、3月9日のことを”サンク”と発声しますよね、、、、 この発音は、サイト君の故国サンクではシンドバッド・パニック・シンドローム*を呼び覚ます、危ない…

泉流No.14 ゴミだし

* 今朝チラリ 粗大が小密 出しに行く 〔駄足〕天気予報はよく当る、今朝は朝日の中でマイカーの屋根上に、ほんわり淡雪を見た。 あの無駄な金遣いの元、この国の財政破綻を招いている日米合作の宇宙事業に若干効能らしきものがあるとすれば、それは天気予報…

泉流No.13 山茶花

* さざんかに 淡雪ほっこり 雛飾れ 〔駄足〕3月3日は朝から雪模様であった。 次の日も、いかにも日本海らしい早春の北陸の空らしく、晴れたり止んだりと、半時ごとに入れ替った。 日がな一日、空を見上げている事もないから、半時などと昔風の曖昧な時間…