泉流No.48 金木犀

* 眼にはマスク  木犀いずこぞ  初サンマ
〔駄足〕バリからの帰国した翌日に、北陸の我家に帰った。更にその翌日から10月になり、久しぶりに百姓仕事を再開した。
この頃、一時期寒い日が続いた。にもかかわらず、大気中にはアレルギー源らしいものが漂っていたようだ。散歩の都度、クシャミが出る、眼がかゆい。
帰国の夜,食事に出てきた秋刀魚は、俳人にとって「初」が付き、しかも美味であった。
〔駄足の蛇足〕
この泉流は,帰国第1句だが、五感のうち過半数の3つを折込んでいる。四季のある温帯をあらためて実感した。
眼にマスクが欲しいといつも思う。視界を妨げずに空気を漉す機能がある補助具だが、気の利いたものはまだ見つかってない。実現すればノーベル賞を差上げたいものである。
この世は実に不思議である。必要なものは無くて、必要性が判らないものや不要なものが溢れているからだ。
必要なものは、眼のマスクとマラリヤ予防薬。
不要なものは、原子力発電と核爆弾である。