2014-01-01から1年間の記事一覧

もがみ川感走録 第2 川の名とは?

はじめの章 もがみ川は、最上川である。 地名としての「モガミ」に拘ることから始める。 音が先か? それとも 字が先か? 今日現在から2千年遡るか・それとも・4千年の昔に立ち戻るか・・・ いずれにしても、手がかりはなさそうである。 以上が究極の結論…

おもう川の記 No.24 阿賀野川と飯豊山

今日のテーマは、飯豊山(いいでさん)である。 百名山の1つであるが、かなり判らない・難しい山である。 この川シリーズで、この山系をどこで採上げるべきか?おおいに迷った。 ありきたりの事を当たり前に書くが、すべからく川の源流は山頂にある。だから…

もがみ川感走録 第1 はしがき

今日から新しいシリーズ・題して『もがみ川 感走録』を始める。 ・・・ 故 吹福寿老<=本名に代えて>に捧ぐ ・・・ 山形県飽海郡の住人にして 斎藤茂吉に連なる反戦の歌人 @ は し が き * もがみ川は、最上川である。 感走録は、何かを感じつつ・河畔を…

おもう川の記 No.23 日橋川の野口英世

川面を眺めてもの思うシリーズ、阿賀野川の上流・支流である日橋川の続編。 今日は日橋川に因む人物を語る・人物概伝の節である。 野口英世(1876〜1928 細菌学)は、猪苗代町に生まれた。 会津の地に生まれ・貧困の中で育ち・幼児期の火傷など。多くのハン…

おもう川の記 No.22 日橋川の景観

川面を眺める散策の記録、今日は前稿に引続き阿賀野川の上流=日橋川の後段である。 日橋川は、猪苗代湖から流れ出し・会津盆地の真ん中辺で本流=阿賀川に注ぐ。 極めて流路の短い川だが、支流としての重みは意想外であるようだ。 その重みを語るには、まず…

おもう川の記 No.21 日橋川・初節

川面を眺める散策シリーズ。今日は阿賀野川の最後の上流=日橋川(にっぱし・がわ)を語る。 これまで河口から近い合流点支流を先に採上げることとし、只見川→阿賀川の順で書いてきた。 さて、会津地域を概観する地名語は何だろうか? なるべく語数が少なく…

か麗の島 No.22

昨年の秋頃、戦後生まれ最年長組の老年男が、なんと始めて台湾を訪問した。 その旅行記録だが、書き始めてもう半年が過ぎた。 その間に、東京国立博物館で、この6月から特別展=台北故宮博物院展示が始まった。 短い台北滞在中に、故宮に2日ほど足を運んだ…

おもう川の記 No.20 大川と保科正之=第2節

川面を眺める散策シリーズ。阿賀野川の上流・本流たる阿賀川=地域呼称・大川にまつわる人物の概伝を探る巻。”大川”の2人目=保科正之についての続編である。 前々節で採上げた南光坊天海は、高田に生を受けた会津人だが。 保科正之(1611〜72)は、江戸に…

か麗の島 No.21

北投温泉(ぺいとう・おんせん)がある北投渓谷から産出される鉱石の話の続編である。 その鉱石の名は、北投石と呼ばれ。その放射能を出す性質が、温泉の効能にプラスに作用しているらしいと。多くの人は考えた。 北投石の発見報告は、1905日本人理学者によ…

おもう川の記 No.19 大川と保科正之=第1節

河口酒田で日本海に注ぐ最上川の川面を眺めていて、思いついたこのシリーズだが・・・ 何故か?日本海沿岸を南に下り。昨今新潟県まで達し、新潟市を河口とする阿賀野川辺をウロウロしている。 今日は、その上流たる本流・阿賀川の続編である。 会津盆地の中…

か麗の島 No.20

台湾旅行記にして・老年者が何で?今頃する放談録だが、20稿を迎えた。 第4コーナーを過ぎ、いよいよホームストレッチである。 彼の島には、名だたる名湯=北投温泉がある。秋田県にある高名な末期ガン患者のための救命的効能で知られる玉川温泉と並び称さ…

おもう川の記 No.18 大川と天海僧正

阿賀野川の上流たる阿賀川本流の続編である。 阿賀川は、会津盆地の中心部を流れる川、土地での呼び名は「大川」である。 今日は、その大川が育んだ人物を語ることとしよう。 その名は、天海(てんかい)。 生地は、会津高田と言われる。 ”あいづたかだ”駅は…

か麗の島 No.19

老年男の”なんで今頃訪ねるか?”台湾訪問記である。 このシリーズもそろそろ終るが、今日のテーマは前稿に引続き、 台北にある名湯=北投温泉、 その温泉の妙なる効能の1つと噂される北投石を語る続編である。 温泉が発見されたタイミングと言い、北投石か…

おもう川の記 No.17 大川・概観2

阿賀野川の上流=本流である阿賀川の続編である。 前稿で、川としての地理外観を採上げた。 会津盆地の中心地域を流れる川であり、それ故に「大川」と呼ばれた背景もそれなりに理解することができる。 今日はその第2稿だが、、、『あががわ』なる音声から、…

か麗の島 No.18

吾が台湾訪問レポートも、間もなく連載20回の大台を迎えようとしている。 今日は、第4コーナーに当る北投温泉にまつわる話題 「放射能鉱石である北投石」についての続編である。 前回は、福島第1原子力発電所<=略称F1>の事故をめぐる今日的な見解を披瀝…

おもう川の記 No.16 大川・概観1

未だに大河・阿賀野川水系の川面を眺めている。 今日から上流・本流の阿賀川である。 既に書いたことだが、阿賀野川の名称は、日本海河口から遡り・新潟県境まで。そこを超えて福島県内に入ると、その名を阿賀川と変える。 阿賀野川は、列島上位10位以内のラ…

か麗の島 No.17

台湾訪問記・北投温泉入浴編の続きであるが、温泉は台湾の首都台北市内にある。 なお、台北のすぐ北にある陽明山国家公園は、休止状態に入った火山地帯の内である。 放射線を発する北投石は、同公園内の北投渓谷などから産出し・輸出される。 一般に宝の山な…

おもう川の記 No.15 只見川・概観3

阿賀野川の支流を未だウロウロしている。今日は第7節うちその上流・只見川を語る続々節である。 前稿で、只見川なる川の名前は、辰巳に由来するのではないかと。極めて牽強付会なる自説を展開したが、未だに意を尽くせてない気がするので、少し補足しておき…

か麗の島 No.16

北投温泉入湯記の続きだが、前稿の予告に基づき温泉と核物理学との間について論じたい。 北投温泉と秋田県玉川温泉とに共通する効能は、ラジウム鉱石に由来すると言われる。 ありていに言えば、温泉の効能など、1つに帰すべきではない。 信仰に近いものまで…

おもう川の記 No.14 只見川・概観2

今日も阿賀野川の続編=第6節<そのうちの上流・支流=只見川の続稿>である。 支流に関する記述が、続編に及ぶことは珍しいことである。 筆者の詰らないクセに付合う読者の気苦労については、この際考えないことに致したい。 平凡社・歴史地名辞典・福島版…

か麗の島 No.15

北投温泉にまだいるが、前稿で紹介したそれとは異なる。 別の日に、まったく新たなる気持で、新しい温泉を目ざした。 渓谷の谷底に近い方の、男女別浴・裸浴の方の温泉である。 銭湯よろしく入口に木戸銭男がいる。 入浴料を払ってから、フラットな奥にスー…

おもう川の記 No.13 只見川・概観1

阿賀野川の続編=第5節である。 今日は、最も河口から遠い上流=支流である只見川について書く。 源流地帯は、かの有名な尾瀬である。 尾瀬には何度も行っている。正しく言えば、何度行っても新しい発見がある、飽きない楽しさを秘めたポイントだからこそ、…

か麗の島 No.14

昨年の秋に行った台湾旅行の記録である。 1週間ちょっとの短い駆け足旅のうちに、3ヵ所4つの温泉に入った。 今日は、誰もが知る北投<ペイトウ>温泉・入浴記である。 ここでは1つの地域内にある2タイプの湯に漬かった。 それぞれ日を分けた日帰り風呂…

おもう川の記 No.12 阿賀野川と新潟港・蒲原

阿賀野川の続編=第4節である。 今日は河口である新潟の時空を概説する。 ”新潟市は阿賀野川の河口ではないよ”=誤った記述だ、と指摘されそうだが・・・・ そのことは前稿第3節で書いたが、繰返す 江戸時代半ばの享保30年(1730)新発田藩(しばた)は、…

か麗の島 No.13

阿里山の大木の話=続編である。 台湾の高山帯に残る、樹齢2千年を超えるとてつもなく大きい巨木群。 一度切倒してしまえば、その生育環境からして、再生はおそらく不可能であろう。 とすれば、そこに鉄道を敷き・切出したことは、かつての日本帝国主義が植…

おもう川の記 No.11 阿賀野川の全流方位線

阿賀野川の続編=第3節である。 迂闊にも取りかかってから、如何にも大河であることに改めて気がついた。 歴史地理事典などによれば、支流が140以上もあるとか。 となれば、戦略眼を持つべしと、考えが変わった。 3節に来てから何だよ。遅過ぎるじゃないか…

か麗の島 No.12

前稿でニイタカヤマのことに触れた。 繰返しだが、現在の玉山<ユイシャン>のことだ。 かつて日本の植民地時代(1895〜1945)にそう呼んでいて、日本領土内の最高峰であった。 更なる繰返しだが、台湾最高峰であるにもかかわらず。その高さが未だ定まらない…

おもう川の記 その10 阿賀野川と阿賀川

今日は、阿賀野川の続編である。 この川との出逢いを記憶に辿ってみた、何と半世紀の昔になる。 高校を卒業して親元を離れた、ある意味記念すべき50年前なのだが。 親元でぬくぬくと18年間のんびり育った少年は、情報封鎖の僻地世界から荒波のような大都会に…

か麗のしま No.11

1月から始めた60歳代半ば過ぎのオッサン?のそれも初めての台湾旅に関する簡単レポートだが、連載から遂に2桁に達して未だ?どうにか続いている。 さても台湾、されど台湾だが。約2千万の人口を抱える主権存在である。 最近のメディア報道によれば、若者が…

ジジィ専科 No.7

* 前チェック しっかりやらずに 墓穴掘る リケンがイケン トウデン気質 〔ジジィのヨコ睨み〕 今週メディアが騒いだのは、いわゆるスタップ細胞の発見報告をめぐる報道であった。 メディが騒ぎ過ぎるのは、資本主義的当為であり。染着いた体質・気質だから…