泉流No.59 ハワイの月

* ひらとおに  ホウといでたる  もちの月
〔駄足〕 これはハワイ旅行の際に作った思い出の句である。
ハワイ諸島の中に、ハワイ島がある。ややこしいから、1つの島である方をビッグ・アイランドと呼ぶが、衆知のとおりである。
観光客に占める日本人のシェアは、なんと凡そ半分だし、日本語には単数・複数の区別が無いから、言い替えすることで、紛れを防いでいるのかもしれない。
ビッグ・アイランドに、双子の高山がある。最高峰がマウナケア、活発に吹き上げているほうがマウナロアである。
最高峰の方に宇宙望遠鏡の団地がある。日本の国立天文台が運用する「すばる」が有名である。
因みに、マウナケアの山頂標高は、4,205mだが、そこに登ったわけではない。
その手前にあるオニヅカビジターセンターまで、団体ツアーに参加して行きました。
滞在時間が短かったのは、予備知識不十分だったからですが、事前勉強をしないから、良い思い出に巡り逢うとも言えるでしょう。
雲の海の上に、まるでご来光を思わせるように光を投げかける月の出を見ることになりました。
もちろん満月でした。こんな条件で雲や月を見る事は、その前も、そのアトも、ありません。平地で見馴れた月見とは全く異なる、月の出でした。
月と私との間には、ただノッペリとした平たい雲海しか無かったし、あんなに遠い場所に浮いてる月も見たことがありません。
それだけの感慨が、うまく言葉で表せてますかな?
オニヅカは、星を見に行く所です。
星を見るには、月はないほうが良いんですよね。
バスはとても空いてました。ホテルを出た頃、雨が降っていたからキャンセルしきりなんだろうと、それが実は勘違いだった。
シマッタ
〔駄足の蛇足〕
オニヅカセンターの標高は2,800mらしいです。
オニヅカなる名前も、鬼気迫る?ものがありますが、コナ生まれの宇宙飛行士に因んで命名されたもの。彼は不運にも、1986年のスペース・シャトル”チャレンジャー”の爆発事故で、還らぬ人となりました。
ついでなので、ハワイ縁りの著名人をマイペースで列挙しましょう。アグネスラム、バラク・オバマ大統領、ナイノア・トンプソン。とまあ、そんな所です。
最後の人物は、知る人ぞなので、少し触れるとして。
古代航海術の継承者であり、動力なしの帆船を使ってハワイ先住民が島外と往来していた事を実証した。
そのことが契機となって、その後ハワイ・ルネッサンス運動が呼び起こされることになりました。

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