泉流No.14 ゴミだし

* 今朝チラリ  粗大が小密  出しに行く
〔駄足〕天気予報はよく当る、今朝は朝日の中でマイカーの屋根上に、ほんわり淡雪を見た。
あの無駄な金遣いの元、この国の財政破綻を招いている日米合作の宇宙事業に若干効能らしきものがあるとすれば、それは天気予報くらいのもの。
国境侵犯トラブル無しに、パンダ竹や鉄くず製のカーテン越に、彼等の上空を悠々と覗き見できるようになってから、天気予報は消費期限経過済み食品並に当る存在となった。
だがもう良い。宇宙事業にこれ以上望むものはないし、究極の不要不急のカネ食い虫だ。
コンクリート扱いに含めるべきだ。
撤退してヒト中心の政策に転ずるべきだ。
天気に関しては、究極の希望がある。
卓越風が東に切替たいのだ。
我が列島が奴らの風上になる事、それが究極の解決である。
黄砂の功罪は、比較的新しい科学的解明の成果に基づく知見だそうだが、大陸の風下はいかにも悲哀以外の何ものでもない。
たとえ黄砂に酸性土床を緩和し幾分野菜収量を増やす効能があったとしても、ヴェジタブル・ガーデナーのワットは、眼や呼吸器を患うおそれのない蒼い空アオテヤの東風が欲しい。
さて、本題だが、週2回、粗大が小密<=しょうみつ。但し有臭な嫌われもの>を出しに行くと来たら、答は決っている。
しかも今朝は、ちらりほらりと朝焼けの光線の中に落ちてくるのであった。
突然ここからクイズ形式、答に至るヒントを。
小宮山君なるファミリー・ネームの知人を短縮形のあだ名で呼んだ。
どう聞えたのか、大いに機嫌を損なった。
東北方言はコとゴとの間が微妙に曖昧であり、その発声におけるインクリアーさが実にインタナショナルであると常々想っている。
もう答えは、お判りでしょ。
ついでに駄足ならぬ蛇足をもう一つ。
それぞれ親元を離れて上の学校に進んでからの最初の夏休みのこと。
あの快活典型男のババ君が、何故か帽子を被っている。その若さで、何か起きたなと皆が直感した。
顔ぶれが揃ったところで、近況報告会の皮切り。それは、ババに対する質問であった。
「どうした?何があった?」
古くからの友、若い世代は、容赦遠慮がない。
ブスっとボツリ、出席点呼がアルファベット順
だったんだぜ。
皆が、それがどうした?という顔。
確かに高校までは、あいうえお順だったから、hで始まるワットも少しだけ席順が、繰り上がった。
一般教養の外国語の教室で、初日から読上げと和訳を当てられて、彼は動転したらしい。
確かに「は」の濁音「ba」は、「h」と異なってアルファベット順では一挙第2順位に繰り上がる。その点、「アベカワ」はズーッとトップ引きだ。
遅刻の好き?なタイプ、予習を避けるタイプにおいてワットと重なる性格であった。
自ら帽子を取って見せてから、ニヤリと笑った。
baba君の後頭には、五円玉大の光頭部分があった。
その時ワットが笑ったかどうか覚えていない。今思うと、あれは彼一流の創造劇の第1幕だったかもしれない。