サイト君 第11話

サイト君の語るメゲーヌ国の国策に係る謎は、前稿であらまし紹介したが、果たして彼の論述は的を射ていただろうか?
そこで、あえて質問をぶつけてみた。
では、どうしたら良い?
140年前の明治政変以来続いている現在のパラダイムをチェンジするか、行政府と首都圏とに集中している公権の執行力を解体・分散するモーダル・シフトをするか、
当面の具体策はどっちか・どっちもだね。と語り、サイト君はアッケラカンとしている。
続けてこうも言った。コトバの重さに対して真剣に向き合う訓練が必要だ、海外に模範を求めて彷徨い盆栽式に取込むクセも改めるべきだ、折角親から貰った身体なんだから無駄にしないで全て使うようにしたいものだ。云々・・・
要するに彼の具体策とは、まず手始めに教育の仕事を中央官僚の手から切離して、地域住民の手に取戻す事なのだそうだ。
パラダイムとは物事の是非を区分する根本基準だから、地域の市民自らが共有するべきで、手始めに「教育の自由を確立せよ」と言う。
お雇い外国人を招いて、盲従するだけの兵隊を画一的に量産し、「国家」などと国を家だと誤解させ議論を封ずるコトバをのさばらせ、検定方式は予め決っている答を早く探し憶い出すだけの分業機能人指示待ち族が出来るだけだ。
そんな愚策をいつ辞めるんだ。とも言った。
今日はこれまでとします