サイト君 第6話

今日は、前回の続きで”サンク憲法”を暴くことにトライしよう。
二者比較なるもっとも手軽な論法で、サイト君は自らの故国は文化のレベル、足元のクニは文明のレベルにあると対比しているようだ。
そして、いずれがより高い・低いかで決めつける論法<メゲーヌ国の住人が好きな拙速かつ単純な結論の出し方である>に対してはフンと鼻で笑い、例によって何も答えなかった。
”サンク憲法”には、「文明は利器、文化はフィーリング」との記述があるらしい、、、。
サイト流の漢文字解釈によれば、「利器」とはよくよく考えて置かれたとのこと。
理論の「理」でなく利口の「利」を用い、機械の「機」でなく器用の「器」を充てている。
文明と文化ではそのいずれが、より人間性の本質に近いか遠いかが判るだろうか?
読者さん、文字と意味、感じられますか?
つまり、文化はフィーリングで感ずるもの、議論したり理解するマターではないのだそうだ。
コンニャク問答のようで、つかみ所がないのがサイト流なのだが、確かにこの250年利益を求めて機械を開発し更に電子式計算機械を使い現在に至ったメゲーヌ国は、果たしてオールラウンド・ハッピィーを達成しただろうか?
この最後のサイト流設問に読者の皆さんはどう答えますか?
今日はこれまでとします