泉流No.88 スーパームーン

* 十六夜  光が届く  枕元
〔駄足] 我が家では、月光を強く感ずる、この3日間であった。
当然のことながら、晴れることが前提だ。
しかし夜通し起きていることもままならないので、単なる実感に基づく報告のみとしておく。
就寝の頃と・ひと寝入りして偶然眼が覚めた時。つまり夜のあるタイミングだけに限って、3日とも空が晴れていて、十四夜・満月・十六夜の月光が、家の中にもれ入って来たのであった。
もれ入るとは、つまり、極く僅かであったが、カーテンの合わせ目が、重なっていなかったことを示している。
寝室の窓は、南向きにあるが、月が通るコースや最も高みに達する位置が、天頂の南に傾きがちでやや低かったように思う。
そのことは、翌朝になって、夫婦の話題になった。
枕元とは、妻のベッドであることもあって、当然に気づいていたと言う。
メディアの報ずること、これも伝聞だが、
この頃の月は、「スーパー・ムーン」とか言い、格別に地球に接近したコースを採るのだと聞いた。
それを聞いてから、すぎた3日を回顧してみた。
日中の天気もそれほど記憶に無いが、晴天続きだった訳でもない。大気が不安定で、雷も布団の中で見聞きしたし、その余波が遠い関東の地で、つむじ風になったのかも知れない。
そんな訳で、昼のことは何でもありの天候なのに、夜の一刻ばかし? 3日も連続で、月光の所在を実感するような晴天の夜を味わった。
これがまた、初めての記憶である。
〔駄足の蛇足]
異常気象なるコトバを耳にするが、メディア特有の受け狙い?の捏造語の感じがして、科学的根拠が疑わしい。
大気温の上昇が、もたらす気候の変化は、科学性が今ひとつだが、それの因果関係を疑う人は少ないようだ。
それにこっちの方は、科学的に検証された時には、もう遅い。取返し不能の事態に至っているであろう。
中には、もう手遅れだとする見解の気象学者も存在するらしい、、、余命短い我が身は別として、子や孫の世代によかれと、念ずるのみである。
所謂環境問題だが、米・中など独走気味の大国の横暴も気に入らないが、原発依存が破綻した我が国の国際公約違反必死の行く末も、いささか気になる。
大気の気温が上昇する懸念の一方で、逆に冬が寒冷化に向かっている実感もまたある。
この数年、春が極端に短いか、、、記憶にある春の感じと懸け離れた推移であると感ずる。
三寒四温など、それは在りし日の理想に変りつつある。
昨今の春は、一温三寒の季節観である。
中には、春が消えてしまい、冬から夏に行ってしまっているとも言える。
最近の黒点活動の減退を踏まえると、マウンダー・サイクルなる超長期の経済活動の波を提唱したい。
400年が1周期の、地球寒冷の繰り返しである。
寒冷化と言っても、平均気温レベルでは、0.1°Cの低温化に過ぎないくらいの小変化だが、平均で論ずること自体が、異常気象なるコトバを産み出すセンスに近いかもしれない。
アラブの春ジャスミン革命ウォール街包囲作戦、欧州連合の金融・通貨トラブルなどなど、経済の基礎モデルが揺らぎつつある根底に、大規模な気候変動の存在があるような気がする。
現行経済の仕組から、競争原理機能をうまく弱体化するか、機能減退させる絶妙な工夫が開発できれば、マウンダー・サイクルがもたらす、想定外のクリーンヒットなのだが、、、、
低温化は、生命現象にもマイナスの条件であるが、人口減少に向かう日本の現状は、マウンダー・サイクルの余波現象を先取りしている前兆指標であるかもしれない