泉流No.87 猫鳥

* 屋根上を  飛び行く声あり  猫の鳥
〔駄足] 取材の旅の第1泊の朝、泊まった家の屋根上を飛び行くものが居た。
鳴き声は猫だが、音源の移動速度からして、飛行する動物=鳥類と思われた。
姿までは確かめてないが、ウミネコであろう。
この年、なかなか冬が去らない。4月も既に下旬だが、早朝空模様も定かでないこともあり。
寒さを押して、屋外に出。空を仰ぐ勇気には持ち合わせなかった。
因に、この地は鳥海山の足下。山形県飽海郡遊佐町吹浦<ふくら>だが、日本海に面し、漁港がある。
住居の立地は、3.11以来関心著しい「津波」関連データだが、、、、
まずは海岸線からの水平距離
水際から目のこ300m程度奥まる位置。
次に標高。海面からの立上がり幅
鳥海山噴出物が形成したであろう、急激な立ち上がりの傾斜地の上に建つ。
近頃貼付けられた。道路際の電柱にある標高表示ラベルによれば。
その地の標高は、わずか6mの高さであった。
以上長々と吹浦<ふくら>の集落性状を述べたが、言わんとするところは。ウミネコなる名前からして海鳥であろうとの思い込みを補強したいがための長口上であった。
句の意として格別に言及することは無い、悪しからず