ジジィ専科 No.4

* ワッ凄い  リケジョおぼかた  大発見  
      ダーウィンに並ぶ  ミレニアムターン
[爺ぃヨコ睨み〕
昨今は、官営放送人事も間接選出首相の活発な影響力でもって選出されるらしい。
まあ結論を急げば、選ぶ人と選ばれる人とは似たような品格の人物となろうから。
日銀人事同様で、推して知るべしだ。
とまあ、そのメディアが報ずるに、細胞生物学分野で、注目に値する大発見があったらしい。
自然科学分野は、筆者にとり縁が遠いことにおいて最長不倒である。
リケジョとは理系女子のことだと聞いた。
できれば使いたくないコトバのうちに入る。そもそも、科学的成果において男女差があるとも思えない。
成果の中味・質的レヴェルが,全てであって。学歴も肩書も全く無関係かつ非情な分野だ。
発見とは、科学的な座標系の証明を言うコトバだとして使っている。
ある物質AをまずBの環境に置き・次にCの環境に移したら,物質Aダッシュに変化した。
科学的再現性が証明された段階であって、その変異が起る科学的原因なり・変化の過程の科学的法則性が未だ明らかになってない状態の新知見のことを”発見”と言う言い方にしている。
原因なり・過程なりの理論的解明は、今後、学会を挙げて、取組むことになろうが。
それが何時のことになるか?その見通しは何とも予測できそうにない。
最も卑近な例に、材料工学分野だがナノ金属学のミステリーがある。安彦兼次が開発した俗に言う超高純度鉄の実用化プロジェクトが頓挫しているらしいとの,妙な噂である。
素材としての優秀度が、あまりに飛び抜けていたり・造り出す技がミレニアム級の難度だと、他の研究者が追随できないことがある。
同じレヴェルの現物を、手元において用途開発したり・性能試験データを測定したいが、容易に追随作成できないので、全く何も進まない。イチロウがレギュラー守備につけないでいるのと、ある意味似ているよう現象であろうか?
ダーウインの進化論・発表は、科学史における大金星だが、今回の「おぼかた・発見」もまた,それに並ぶものと言う意味で。
ミレニアム・ターンと呼びたい・・・・下手な訳をつけておこう・・・・千年紀クラスの大転回
天文学には、コペルニクス的転回と言う俚諺があるが、ジャンルこそ違え、素人目には同じに見える。
[じじぃのナナメ読み〕
生物は、要するにコピー・システムと言えよう。
血を分けた親・子・孫、兄・弟は、どこか似ているもの同士だ。
全く同じかと言うと、またそうでもない。少しづつ個性がある。
何故そうなるか?判る人は判るであろうが、、、、筆者は分らなくてよいとする立場だ。
所詮科学はどこまでいっても部分知でしかないと決込んでいる。
さて、STAP細胞なる新しいコトバを携えて新星のごとく輝やく小保方晴子(おぼかたはるこ)・理化学研究所・研究ユニットリーダーだが、
 = 過去何百年にわたる研究の歴史を愚弄した
 = おばあちゃんの割烹着 が実験用白衣
 = ジャス・サーティの若い女
などなど、メディア掴みの要素もあった。
しかし、生物学会は、iPS細胞=ノーベル賞で沸騰していたから、、、、少し冷水をかけることになるのであろうか?
政界・官界の皮算用では、iPS細胞がらみでアト2〜3人ノーベル賞受賞者が出て欲しいのかも・・・・・
1953年ワトソンとクリックが2重螺旋構造を報告して以来、約60年が既に経過し、ヒトゲノムの解読が終了・データ公開されてから約10年になる。
にもかかわらず、テイラーメイドの個人治療特効薬が未だ出て来るでもない。
遺伝子検査の結果報告をまともに受止めて、まっさらな乳房を早とちりよろしく切落してしまった<2013.12.9外信入電>米国映画女優すらいた。
所詮部分知でしかない科学をそこまで信じ込んでよいのだろうか?
まだある。
筆者は、遺伝子組み換え食品は、危険であるか否かにかかわらず食べたいとは思わない立場である。
たとえ,余命いくばくの短日に迫っていても、ホンモノを食べたいと念ずるものである。
似たような話題のことを、近刊書で読んだ。
速水健朗氏のフード右翼とフード左翼の157頁(2013.12.30朝日新書第1刷発行)である。
とまあ、少し長々と引用したが。
言いたいことは、要するに、 分子生物学の「分の悪さ」を少し丁寧に掲げてみた。
ところがの ところがである。2014.1.30になって、エース小保方嬢のホームランである。
何も、細胞膜の中に細い棒を突っ込んだり・細胞核の中の遺伝子を取出し・他人のそれと入換えたりなどと余計かつ面倒なことをしなくともよいのだと言う。
”小保方さん ありがとう”   素人の筆者でもよく分ります。
自然界には、トンビが富士より高く飛んだり・タカを産んだり・ナスビを3個ほど落して行ったりする=突発性の自然変異がある。
その変異は、おそらく細胞膜の外での環境変化が、何らかの偶然もあって、細胞の中に常とは異なるコピー=つまり微小な部分のコピーミスを誘発するものであろう。
突然変異、自然変異のようでありながら、その範疇に含めがたい,間欠性や発生頻度、変異幅が大スケールのものもある。
地球史の中でのカンブリア紀のような、新種生物大増発ラッシュ期もあった。
最後に2013年11月に2013年京都賞受賞者である根井正利(進化生物学。ペンシルバニア大学教授。1931〜)が提唱した『遺伝距離理論』に言及して筆を措くこととしよう。
彼が開発した推定計算式を使えば、ある種AとB<異なる遺伝子を持つ2つの生物集団間>とが、何時の時点で分離して異なる生物種となったか(=地球史時間軸で)を知ることができる。
もちろん、どの生物変異も過去の地球環境の中つまり細胞レベルでの外部環境を契機として起った。
決して生物細胞膜の中つまり分子レベルで直接的に外部からかく乱させて起してはいないのだ。
そう言う意味で、1953年以降人類が行って来た細胞内への生物撹乱的侵入は、神を冒涜するような暴挙・愚行であったと言えよう。
1953年以前に戻ろうと小保方サンは言わないであろうが、彼女の発見した科学の先には「行き過ぎも やり過ぎも、もう辞められますよ」との道筋が示されているように見える。
分子生物学は、ピラミッドのような巨大過ぎる・無用の長物に見えてきた。
<注>=以下を7日に校正・補筆した。
[ジジィのマッディ散歩〕
分子生物学は、生物における物理学である。
物質を扱う物理学の余波を受け、派生した一科学分野と考えたい。
物性化学には、理論的整合性を欠く障害物=壁があった。その壁はベクレルやマリー・キュリーが突破して物理学を開いた。
物質の構成を究める大きな一歩だが、物質世界の基礎的知見として、人類の知的財産はパンドラの箱に収めておくべきであった。
基礎科学は、秩序ある知見として理性の殿堂に閉じ込めておくから。人類は限りなく神に近い知恵者なのだが、、、、
アインシュタインオッペンハイマーが、応用物理へと踏み出し。原子核エネルギーに変える愚行を大気圏内で実行した。
原子炉のメリットは、殆どない。無理してカウントすれば、海軍艦船が燃料補給のために寄港する頻度を減らすくらいのことでしかない。
その隠された秘密を暴露したのは、3.11ミレニアムターンであった。
2011年に起った、貞観年間以来の千年に1度クラスの大津波が、原子炉を破壊した。
人災であった。核分裂によるエネルギー製造が、如何に無駄で・危険極まりなく・かつコスト高であるなど。
無数の不都合を津波は暴露した。
原発は物理学が招き寄せた”キョシンホウ”的行き過ぎ・歪みの典型=ギザのピラミッドである。
物質物理は、アインシュタインオッペンハイマーの前まで
分子生物は、ワトソン&クリックの前まで
戻ろうではないか
究極の涜神を辞めて、真の人間性に回帰しよう