じじぃせんりゅう No.6

* 空がなる  明治のシステム  破綻した
[じじぃのヨコ読み]
あまりに当たり前のことで,言い出しにくいが。
人生はまさしくままならない。
話題は一転するが、北陸の天気はおそらく今頃が最悪のようだ。
例年のとおりグズついているのだろうが、環境悪化か?温暖化の余波か?毎年悪化のほどを深めているようだ。
風に雨に、ミゾレやら,アラレやらで。とても5文字で言い表すことはできない。
そこで、空に代表してもらって「がなっている」ことにしたが、これは方言だろうか?
喚くとか・吠えるとか・・・まあ兎に角荒ぶるさまのことだ。
この数日、昼となく・夜となく。そんなやりきれない空模様の連続である。
掲句は、かの有名な『句』=降る雪や明治は遠くなりにけり  を踏まえるが、もちろん遠く及ばない。
[爺ぃのナナメ睨み]
明治のシステムは、とうに破綻して。久しいのだが、正面から採上げてはならない類いの話題だ。
誰かに不都合なモノごとは、棚上げにして・あたかも存在しないかのように振る舞う。
それがこの国で大人として認められる最初のステップかもしれない。
あえて、それに名を付けようと思う。”国民的倣いしょう”だから・・・まあ「三ざる症候群」としておこう。あの日光東照宮にある”見ざる・言わざる・聞かざる”が出所である。
その”ならいしょう”=を精細な文字では”馴れ合い症”と書くのだろうが、
具体的に現れる病気の症状は、1億総無責任・常習性健忘症・終身テフロン病などである。
ホントはもっと無数にあるのだが、思いつく3つに絞り込んだ。
○ 2011,3,11からの回復は、自然災害であれば。その規模がたとえ1千年に1度の超大型地震と大津波の複合襲撃であっても、5年ほど経過すれば。地域は立ち直れるのではないだろうか?
○ それが暫定想定では、50年くらいかかりそうだ。それは眼では見えない核分裂エネルギー汚染のために、原子炉周辺の住民が自己が所有する先祖伝来の自分の家屋に立入ることが出来ないからだ。
○ そのことは、究極の私権否定である。明らかな憲法違反である。
○ 暫定想定なるコトバの意味だが。メルトダウンしたかメルトスルーした核燃料の現状が全く不明だから、廃炉計画が仮にあったとしても。根っから信頼できないからである。
実態把握せずに計画だけを作る=これは無責任そのものである。
その核燃料を取出して廃棄物処理場に移す技術が未だ存在しないし・廃棄物処理場もまた存在しない=これもまた暫定想定とする背景である。
○ にもかかわらず、原発はコントロールされているとの公式表明が世界に向けて放言された。
”放言”なんぞは、まだ褒め言葉のうちで。嘘言・詐欺かたりなどの方が、より的確だが。テフロン顔の無責任男には何も届かないのが口惜しい。そんな奴が首相に選ばれても・引きずり降ろす術を持たないのが歯がゆい。
○ 東京は日本のうちじゃない!! だから東京は、東京の都合だけでオリンピックを招致した。
そんな的を射たコトバを聞いた。そのコトバを発した人は、沖縄の人であった。
沖縄も東北も同じだね。とも言っていた。”ヒトごとなんだわ”・・・精細に文字化しよう”他人事”だから、外国から客を招いて祭典をやれる・・・やるべきでない。同感である。
原発処理が完全に終り、原子炉周辺住民が帰宅を果たしてから。オリンピックをやろうではないか、日本人みんなで。
長々書いて来たが、なにを言いたいか?
事は、オリンピックだけではない。都知事の多額借入金も。選挙無効の判決も。TPPでの政府対応での変節に加えて沖縄基地移設に関する自民党県連の変節=選挙公約への裏切りも。
あれこれ全部ひっくるめて、文明開化をスローガンとして掲げた明治の諸制度のメルトダウン=制度破綻である。
なぜ破綻したか?そこに理念も道徳も無かったからだ。ただ泥縄式に西欧の模倣をしただけだったからだ。
何時破綻したか?それは今を去る68年前である。日清・日露・アジア太平洋と3段飛びに挑んだ。無理が祟って最期の着地に失敗した。その時に制度破綻したが、テフロン国民は総健忘症に罹ったことにしてしまった。
ツケは早く片付けておく方が良いものである