じじぃせんりゅう No.4&5

* 雨に風  カミナリ小僧が  運動会  爆音ブチ撒く  おおヨコ走る 
* 大屋根を  バリバリどつく  バカ誰だ  カミナリ小僧  霰投げんナ
[時事のヨコ読み]
北陸は、もう眠る頃となった。
首都圏の小春日和とは正反対の空模様である。
それも今日で既に3日である。期待の天気予報も、しばらく好転する見込みはない旨を告げている。
空の様子に調子を合わせて、眠っていられる気楽さ。
フリーターにして生産年齢を過ぎた境遇でもある。
これまた在宅人であるパートナー・・・この人は北陸が郷里だが、、、
今頃の天気はオセロだと言う。
よく聞いてみると,戯曲のことではない。ゲームのほうだと言う。
止んだり・降ったり、アラレが喚いたり・風が吠えたり、
たり・たりが、白から黒へ。そして,たちまち黒から白へ逆転する。。。

閑話休題   窓越しに、通学する子供達を眺める。
横殴りの雨と風に、もみくちゃにされながら歩いて行く。
傍目には耐えているようだが、彼らの心中はどうだろうか?
何事も苦にならない若い頃があるから人生だ  若人の明日は恒に明るい
[じじぃのナナメ睨み]
”ブリおこし”なる言葉がある。
金沢だけで通用する方言?かもしれない・・・
ふつうには、雪おこしであろうか?
何事でも、オクニ自慢のタネになるらしい?  
列島における最高気温レコードホルダーを長いこと維持して来た”あの山形市”が、その地位を失ってから。いたく寂しがっているらしい。
ついでの余談=最低気温のほうを誇る文化はないらしい。
さて、カミナリの本場は、”金沢”だと思う。
夏は入道雲が美しいし・冬の始め頃しげく頭上のゴロゴロがうるさい。
だが当の金沢人は、「虎のパンツとシマシマ模様」を嫌がってか?名乗りを挙げそうにない。
間違いなく日本有数のカミナリ多発ゾーンである。
今は蟹の時期だが、間もなくブリの漁期である。
カミナリに起こされて目を覚まし,岸に向けて泳ぎ出すのがあの”ギョ=肴屋のオッサンの放屁”である。
当地には「カブラ寿司」なる季節の食べ物がある。
所謂『なれ鮓=ズシ』のうちだと思い・全国に隈なく存在する・各地の名産魚に因む贈答品のうちだと解していたが、、、、
これまたパートナーから心得違いを宣言された。
ブリは、調味料のうちでしかなく。
主たる食材は、蕪だと言う。
名は体そのままらしい。
野菜が主役。越冬食品だと言う。
更なる余談
間もなく、「武士の献立」なる映画が公開されるらしい。
百万石加賀藩領内の氷見<ひみ=同名の市、富山湾内>が、ご当地のブリ水揚げの本場。
ブリは武士階級の食品で・庶民には許されない食材であったらしい。
さて、本題のカミナリに戻ろう
”ブリおこし”のほうもまた、平地に住む只者には無縁である。
群馬の夏雷のように、雷撃による死者が出ることはまずない。
”ブリおこし”は、地面から上空の雲に向かって放電するので、地表を雷撃することは希。
掲句のようにひたすらヨコへ走るのである。
そのせいか?当地に『クワバラ』なる地名は存在しない。
そんな”あてがいな”ことを言ったら・・・天から叱り声がした。
『加賀の前田は、吾が子孫なり』
あそうだった。前田の祖流である菅原サンは、左遷地の九州太宰府からカミナリさんになって仇敵を襲ったのだった。
物忘れはクワバラ・クワバラ   受験のカミさまは落ちないんだった