泉流No.110 キィーワード

* キィーレスが  スマートのきも  キィーワード
〔駄足〕 スマートフォン=日本の文字化する癖なので、あえて、高機能端末や最新のケータイ電話機などと、当たり前の事を書いておく。
肝とは言うまでもないが、このさして新しくもない新型商品が、圧倒的好評をもって消費者に迎えられ。しかもイノベーションの心臓部分と目されている事を一応評価しているつもりで、据えたコトバである。
さて、話題を少し広げる。
吾が家は、ノミの額程度の狭さ。その中に場違いだが、やはり狭い食卓兼作業台兼文机が1個ある。
狭い上に更に狭くしているのが、リモート・コントローラーが、載せてある事だ。
 1、 テレビ操作用
 2、 映像録画再生用
 3、 ラジカセ用
 4、 エアコン用
何と、これだけが鎮座ましまして、ごちゃごちゃ・もちゃくちゃ。支離滅裂状態である。
実は頭の中には、もう1つあればなあと。思い描いている。部屋の隅に冬期間だけ置かれる石油ストーブ用のリモコンだ。3時間ごとに唸って五月蝿いから、リモコンがあれば解決が楽だが、、、、こいつは発熱体なのに全く電気とか情報処理とかに無縁のシーラカンスだから、全く驚ろく。
以上、現実に無いモノも含めると、リモコン総数5つ。これがアップルイノベーションだと1個ですべてを操作できるのだ。
イノベーションなどは、そんなもの。所詮コロンブスの卵でしかない、、、、
だがしかし、食われかけでもアップルは,アップルだ。
〔駄足の蛇足〕
イノベーションもカタカナ文字外国語なので、老人の癖で、苦心?してお邦の文字に置換えておこう。「革新的事業システム」としておくが、システムなるカタカナ語が混じるのは已むなしである。
もちろんシステムの方も、無理して置換えできない事もないが、今日のハードとソフトに加えてユーザーを巻込んだソウシャル・ウェアを含めたビジネスモデル全体を要約表現する事は、至難の荒行であって、筆者のような浅学非才には荷が重いから、、、システムはシステムとしておく。
アップルのスマホは1個の商品でもって、世界中のマーケットに投入できる事。その事だけがイノベーションの肝と言えるが、それ以外については、既成のアイデア・知識・技術の包括的運用でしかない。
しかも、セットとしてのアセンブラーとして、川下の最も美味しい処を独占されたが、中味である基礎的な基幹技術の多くがジャパンメイドのようだから、一層腹に収まりにくい。
しかも時を同じくするように、ものづくりニッポンの一方の旗頭であった家電業界が、軒並み赤字に転落したので。一層対比して、方や戦勝国USA こなた敗戦国ニッポンが鮮明に映し出され。ガラパゴス・シンドロームは、なおさら深刻化しているのである。
スマホと家電の2つだけを抜出して、それがすべての経済事象のように語るべきではない。
もちろん、過剰なコストアップ構造は徹底的に洗い出して、世界の市場ニーズに照準を合わせる企業努力は避けられない。例えば、春・秋の定例行事的モデル・チェンジやマイナー・チェンジ。多過ぎるモデル・タイプの集約・縮小など。どう考えても平成元禄ばりのマンネリが目立ち過ぎた業界であった。
ガラパゴスシーラカンスは、いつ日本海溝の暗闇深海から広い世界の海に躍り出る事だろうか?