深杓名辞集No.2

深杓名辞集(しんしゃくめいじしゅう)と詠む。この珍妙なる新成<新たに出来たの意味>4文字語の意味は、No.1(9月19日の稿)で簡単に触れた。
「集」と言うには、複数の構成要素が必要だから、今日の著作をもってはじめて、最低の要件を満たす事にあいなる。
今日の名辞は、”口害・こうがい”である。
今日の日付10月10日を「とう・とう」と詠むのにかけて、今日の名辞を捻り出した。
8月15日は、東アジア(日本列島を除く)の諸国では、国民の祝日であったり・別格扱いの大きな記念日だったりする。
因みに第2次世界大戦のうちアジア・太平洋戦争ブロックの終戦日は、1945年9月2日であることを忘れてはならない。これは一部の列島住人には、耳障りであろうが、、、、国境感覚を持って生きる知恵として、基本的に必須な常識的知識である。
この日からミズーリ体制の下つまり事実上の軍政下に、日本列島=オキュパイド・ジャパン=は置かれた。
因みに、このミズーリ体制は、サンフランシスコ講和条約をもって終わったと考えるのが、日本列島住人的常識だ。
果たしてそれは、まともな常識と言えるだろうか?
国際法の形式からしても大いなる欠陥があることを、時の首相であった吉田茂は十分熟知していたに違いない。サンフランシスコ講和条約は、1951年9月8日に調印された。
この対日講和条約の問題点を3つだけ、タイトルのみ掲げる。
1、ミズーリ条約に調印した全ての対日戦争の勝利国とサンフランシスコで調印するべきであったが、その基本が護られなかった。しかも、今日ただ今も、未だ実現しない状態が続いている。
2、日米間におけるサンフランシスコ講和条約は、その後発効し。そのサンフランシスコ体制は、今日まで見直しが根本的になされないまま続いている。東西冷戦構造下の外交感覚は、世界の情勢に立後れる事著しいし。世界の多くの国は、外交的に自立した真の独立国とみなしていない。
3、この日同時に日米間で安全保障条約を締結した。この条約は、米軍の駐留とその超法規的存在を容認する究極の不平等関係を規定している。その後の改定条約でも、この事実上の軍政状態は改廃されなかった。
ここまで書いてきて、もう今日の紙数は尽きたが。今日の名辞である”口害”を論ずるために、前提として書いておく必要があったのだ。
”口害”が横行する時代錯誤は、この国の外交音痴シンドロームからそもそも見直しが迫られていることを物語っている。
よって、本題の”口害”は、明日から始めます