泉流No.99 紫陽花

* いつの間に  アジサイ咲くぞ  雨宿り
[駄足]  足る事を知り、足らざる事を知れば、これ即ち老境と言うべきであろう。
さはさりながら、人の世において、自らの事を自ら決める事も。その兆しを計る事も、難しい。
雨雲と雨雲の切れ間に移動して、雨が落ち始める前に、建物の下に辿り着くのが良い。それが適わないのが世の中である。
空間移動における理想は、徒歩である。健康であり、気分爽快である。
次は、自転車だが。上り坂と、目的地に駐輪施設が無いと、少々厄介である。
最後は、マイカーだ。これが最も面倒である。夏に向かって、車体が鉄板製であることに腹が立つ。屋根付きの駐車場が理想だが、その前に駐車スペースが見つからず、遅刻するやら、参加を取りやめるやら、兎角車はストレスの元凶である。
この日は、天気予報が終日の雨を知らせていたこともあって、マイカーも手当てできたのだが、、、、予期した駐車スペースが無く、300mほど離れた立体駐車場から歩いた。
その僅かな徒歩タイムの中で、雨がざっと来た。えてして人生とは、そんなものだ。
公衆トイレの庇を借りて、雨宿りした。そんな当座の思わぬところに、いつの間にか、あじさいが咲いていた。
[駄足の蛇足] 
その日に、梅雨入りしたことをアトで知った。
とまあどうでも良い事を。こんな言い方で許される?、、、、これが、この国の風情だ。
オプショナルで、相互監視的で、定番ワンパターンで以て、落ち着く国民性らしい。
オプショナルとは、自主性や自発性はまるで無いこと。他人の注文つまり期待にどっぷりはまるサマだ。
具体的には、役所仕事の「梅雨入り宣言」をさしている。
そして次に。当たったとか、やれ外れたとかと。やかましい。
その役所も、国民の期待に応えて、きっちり役割を演じている。開花予報なる別のオプションもこなしているから、これまた不思議である。
「役所仕事」とか、役所工事??なる言い方。つまり当てにならない、終わりが見えない代表例のこと。
似た構図に、オウム逃亡犯報道がある。
逮捕云々の騒ぎ方。これがまた、不思議でならない。
いつの間に?この国は監視カメラの充満状態を容認したのだろうか?
こっちの方は、行き過ぎた「役所仕事」のほうに入れたいもの。
ところで、あじさいは紫陽花とも書く。
陽の字がミスマッチなんだが、この数年、その答えが見つからない。
誰か教えて欲しいのだが、夏休み子供相談室だと、まだ早いし、資格も問われそうだし、、、、
日本原生の花らしい。
そして、これからが、少し込入っている。上述の話が、どっぷり浸かってしまっている”ニッポン人”に判りにくい=それこそ役所の仕事でしょう? オプションにノル。それでいいんじゃない!=のと同じくらい混線状態かも?
アジサイは、ケンペルが持出して、シーボルトが持ち帰った、つまり西洋で改良されたセイヨウアジサイだとか?
原種のあじさいは、がくあじさいの方であるとか、、、、
どちらも、それなりに『味があって』、悪くない。
色の移り変わり・ヴァリエーションがまた良い。
百花百様の風情が良いのだ・・・・・・・
色鮮やかとは言いがたく。一色とは決めがたい。だからと言って、役所に決めてもらいたいとか、監視カメラを付けろとか、そんな税金の無駄遣いはご免だ。
サクラの開花も、梅雨入り宣言も、民間が無償でヴォランティアがやるべきこと。
先進性とは、自主&自発にして無償&無対価、でも誰かがきっちりカバーしている。
おまけ・・・・誰か?「役所仕事」を英訳してくれないか?