ニッカン考現学No.1

今日は、2012年3月1日、昨年のこの月に起った事に因んで、新しいシリーズを始めることとした。
その出来事は、2つに分けられる。
1つは、とても大きい地震津波。地球史規模の大きなスケールの地球事象であった。
残り1つは、それに付随して起きた原発トラブルだ。
未だ収束の兆し無く、一応の見極めにアト数十年かかるか、それとも数万年を要するか、まだ判らない。
人類史上始めての、かつて経験した事が無い。それでもって、解決の方策がよく判らない事故だ。
間もなく人類史スケールの大きな出来事として、共通認識され。多くの人から支持され、固まった見解となり。そして21世紀最大の歴史事件として、長く記憶されるに違いない。
そのことを、おいおい本稿で明らかにしていきたいが、ここでは「はしがき」=プロローグとして、構想めいた事を披瀝しておくこととする。
○ 3.11がなければ、このように思う事は無かったであろう。
○ 核分裂は、地球外の物理現象であって、生物圏の摂理に本来備わらず、全く生命維持にそぐわないシステムである。
○ 原発は、核分裂を利用した原子爆弾を、戦後急遽平和利用の強引なスローガンのもとに、化粧直しされたまやかし装置でしかない。
○ 原発事故のうち、世界レベルで危機感を共有する大規模な災害は、3.11が3度目である。
○ ここで世界の潮流が、全ての原発廃止に転換し。将来に向って再開の可能性をも含めて、完全に封印したとき=始めて、人類史スケールの大きな出来事であることが完成した状態と呼べるであろう。
○ 人類史スケールと呼ぶには、少なくとも2つの要件を満たす必要があると考えた。
  * 大きな物語から脱する事
  * 西洋科学の基礎にある二元論を見直す事
今日はこれまでとします
明日は、タイトルをニッカン考現学と据えた背景を述べます