泉流No.65 キラウエア

* あめつちの  はじまりみたり  きらうえあ
〔駄足〕 これは2000年に、過ぎた年に行ったハワイ旅行を回想して作ったものだ。
あめつちは、漢字で書くと、天地である。表意文字の方は,説明が要らない点は便利だが、韻文向きでないようだ。
マウナロア山の火口のうち、活動中であるキラウエア・クレーターを上空から覗き見た。まさに天地創造の場所であると思った。
地底から出て来た溶岩は、赤い川の流れとなって、麓に下る。それはなかなかのスケールだが、今のキラウエアにそれはない。地中の通路を通って、海岸まで流れ落ちる。
岩の上から流れ落ちて海の潮と接触する時の溶岩もまた豪快である。飛行機に乗りながらの遠望では、かなり物足りない。
臨場感に浸りたいとなれば、やはり海上で、すぐ眼の前のそれを見上げたいものである。
それが次回の楽しみ、、、、
〔駄足の蛇足〕 シマグニに育ったせいか、長大なスケールの景観を眺めてみたいと思うことがある。
これまでの体験からして、人工物、建造物には、さほど感動しない。エジプトのピラミッド、見に行ったことがないのは、それに尽きる。
最も手軽な一番は、青空と白雲だ。
碧色の雪山でも添えてあれば、なおいい。
もし贅沢を言えれば、火山と氷河が理想である。
活火山の方は,国内に100以上ある。それでも溶岩の活動を観るのは難しい。
氷河の方は、当面国内は無理だ。
火山と氷河の両方をセットで同時に観る。
このケースの可能性、それはアイスランドだが。同時となると、とてもタイミングが難しいであろう。
仮にタイミングが合った、その時はもう、ほとんど地獄の1丁目くらいの位置取りであるに違いない。
それもいいかも。アイスランドは、大西洋の中央海嶺ホットスポットとが重なる交点上にある。ごく稀な島だから、もともと地獄に近い?
地獄って、あるんだっけ?
事実これまで、セットで見た事は無い。
火山や氷河の痕跡を訪ねる、比較的安全?なほうの旅は、よく行く。地球の地学的事象が残る地域、それは国連が登録するジオ・パークだが、こっちの方は、視覚的、空間的なスケールではなく、想念的、時間軸的つまり頭の中で想い描くスケール感である。
こっちの方は、財布の方のスケールが小さくて済む