バリ&ギリ南洋見聞記No.29

不時着地・捕虜搬送・生還の体験記2日目である。
生きてバリに帰れた嬉しさ?で、昨日早々とヤマ場を書いてしまったが、やはり物事は起きた順に語るべし。と思い直して、一気に時間軸を3日戻す。
ギリ・トラワンガン渡航談の2泊3日行程を、今日2日目から時系列順に語る。
勿論ロンボク海峡制覇の意図や不時着地後の捕虜搬送など、核心部は既に書いたので再論しない。
さて、第1日目。
ギリT<=トラワンガンの略>渡航の往路を語る。
発った港は、パダンバイ(バリ島の略地図は第9稿に掲げた)
ロンボク島への開口となる主要港の一つ。そうそう9稿では、ウンコの出口にあたる凹みとしたかも?
我々同行2人組は、堅実の原則?に則り、予約済みの高速艇=朝1番の船便に乗る。
定員20名、トイレ付、晴天下の定刻出発とすべて問題なくスタート。乗船定員厳守こそは、実は筆者個人にとり最大のヤマ場である。
北欧語らしいグループが目立つが、乗船率70%に収まり、ホッとする。
パダンバイ港の堰堤を離れると、船はかなり揺れ始める。船酔い症候群愛好者の一人であることを、すっかり忘れていた。乗船前にトイレ付であることを確認するまで、なんと全く思い出さず。日本から大量の保健薬を持参しながら、酔止めクスリは、準備してなかった。
船内で気の毒がる?北欧系おばちゃんから貰ってすぐ飲む。これがホントの『コウカイ先にたたず』で後の祭り。
消化器系上から下から同時並走・一揆解放・全路全在庫一掃セール、唯我独損。
おそらく、船底にあるトイレは、独損ならぬ独占使用状態なのだが、この密室の暑いこと、あついこと・・・
ところで、ロンボク海峡を渡ってギリT上陸に要する航海時間だが。案内では60分だが、実際に要した時間は160分超と後日聞いた。天気晴朗なれど波高しだったらしい。船底トイレに窓はないし、暑さに懲りてのトイレ脱出後は、終始下を向き目をつむり反省状態にあったから、何も見なかった。
難行苦行の2時間半が過ぎ、島に着いた。到着は終りではなく始まりであった。
バリの旅で一番の思い出は、この時のAKB体験である。
明日に続きます


ギリ・トラワンガンの東の海辺、奥に2つの小島とロンボク本島