サイト君 第69話

月が変わり,暦の上でもう今年の半分が過ぎた。
通年行事化している路線価の発表があって、サイト君が一言コメントした。
メゲーヌは,大国指向だから・・・・ねっ。
そこで突っ込みを入れた。彼の答、要約は下記に
彼の故国サンクは、隣国メゲーヌの制度を参考にして市民社会の基本プランを設計してきたと言う。もちろん現実に即したリーズナブルな企画を当然とする国柄、大国指向の理念は無い、無理や無駄は排除される。
何も路線価の改定を毎年やらなくても・・・と彼は呟いた。聞き逃せないポイントだ。
3年か5年に一度で良いかも?行政費の無駄遣い、投入される役人の員数も半端じゃない。別の省が管轄する地価公示もタイトル変えただけの似たような無駄。それも必要ならばだが毎年やるかね?
ボウ国プラン同調の宇宙開発と大差無い無駄遣いだが、大国の虚勢を貼り続けるための見せ物看板だったら、安いかな?
サンクでは、どうなの?と、聞いてみた。
土地は天賦の産物だから、サンクでは私有の対象とならない。市民総有物は借りて使うが、それで何の不都合も無い。サンク市民は仕事の方も短期任期・公募制だから、多くが借り暮らしのアリエットで、気軽に引越をする生き方を楽しんでいる。
所有が無いから路線価も地価公示必要ない。
それに登記制度もまた無い。この度の東日本沖地震津波で,広大な地域の登記簿が失われたはずだが、メゲーヌ関係当局はそのことを公表していない。おそらく、社会不安を畏れ先延ばしにしているのであろうが、メゲーヌに土地=不動産=国の基い、的な神話の構図があることもまた事実。土地は社会基盤中の重要基本要素、土地持ち・面積の広さが社会序列を決め、家制度と通底しているかもしれんなあ。