サイト君 第68話

今週、この暗澹たる被災・悲惨な状況下で、少しばかり涼風を思わせる報道があった。
スーパーコンピュータの開発で、数年振りに世界トップの座を奪回したと言う。それが持つ意味や現場の苦心など,全くの門外漢なのでコメントしない。
メディアも絡めて報道した一見ギャグ風情が、例のテンホウorチーホウ女史発言。何故世界一でなければならないの?二位でも良いのでは?・・名言である。
事業仕分け場面発言として最も人口に膾炙し,その後何度も電波に乗り、間もなく国務大臣に就任。
財政放漫の拠って立つ原因=慢性疾患の元がそこにあることを鋭く抉った。女性の・女らしい,女だから出来る名演技だった。
男は、たとえ日々食うに困っていても口にする以上やせ我慢して、最高の位置を狙うと言わざるを得ない。オスの使命がそう言わせる。
男・オスは,生物界では捨て駒で従的役割を担う存在。メスに遠く及ばず、イノチの重みが乏しくどうでも良い立場だ。精子が仕事を果せるのは到達ランキングナンバ−1の場合のみで,2位以下はただのゴミだ。
対する女・メスは、全ての個体がオンリ−1で,それはいつでもどこでもそれが成立つ。
スーパーコンピュータは、世界一高速でなくともスーパーコンピュータとしての役割を果たす。つまり限りなくオンリ−1的存在なのだ。
この度の成果は、事実予算カットの措置を受けたにも係わらず達成された。科学研究と財政措置との関係は,古来そのようなものだ。錬金術師は浜の真砂であり、裸の王様も含めて全員が男なのだ。
女王様が裸では誰も笑えまい。眼が釘づけ、口に生唾。口八丁の錬金術師の騙しも聞かない。