サイト君 第67話

このシリーズは、先般の大地震津波が起る2日前に始まった。偶然だが、サイト君の故国の国名であるサンクは沈没したと言う意味でもある。
その空前規模の被害に関して,サイト君はどんな感想を持っているか聞いてみた。
早いもので、もう3ヶ月経過したが、余りにも被害の規模が大き過ぎる。何から始めるべきか着手順序の整理もうまく出来てないが、ある意味致し方ない。
メゲーヌと言う国のありようが、緩いキャラクターであって、治にあって乱を忘れずの譬えに応じた日頃の備えが出来ていないのだ。首相を変えて解決するような課題ではない。政党の垣根を越えて非常事態に対処する人としての情も常識も欠けているようだ。
現地に足を運んでコメントしたいが、どうしても復興活動の障害になる。メディア情報を踏まえての感想だから2階から目薬だが、イシェー調で言うとして?
 メゲーヌじゃ  役人まったく  役立たず
これは最悪のエネルギー担当セクション某大臣が呼び掛けた原発の稼働再開の発言を踏まえている。
呼びかけのタイミングが最悪だ。世界に轟き、カミカゼを想い起こさせた。
フクシマ事故の処理が全く不調・廃炉に向けて何も進んでない。世界中に放射能に汚染された空気と水をたれ流したままだ。しかも事故の原因が地震一撃なのか津波直撃なのかの解明も済んでない。あらゆることが中途半端な状態で、いくらエネルギー所轄行政庁としての立場とは言え、発言自体が非常識の極みだ。
ここで思い出す。第2次世界大戦についての総括を怠っている事を。東京国際裁判は戦勝連合国が実施した戦後処理でしかない、自らが起した戦争についての戦後総括が,自らの集団意思で一度も行われてない。
この2点に共通する事がメゲーヌの国民的課題だ。行政府が本来の機能を果たしてない。分担部分しか見通せない欠陥人間が寄集まって、ままごと遊びのように役所ごっこを演じている。行政府のていをなしてない。暗澹たる想いだ。