サイト君 第63話

リーダー論の4日目にして最終稿である。
故国サンクは,隣国メゲーヌを参考にして社会科学の対象であるコミューンの諸制度を科学統理的合理性に沿って構築した。とサイト君は言う。
単約化すれば、君主制にいかなる修飾・制約をトッピングをしても、臍の緒を手繰るような生き方しか出来ない時代錯誤の愚民層を感化することは難しい。人間宣言も象徴扱いも一過性で、速やかに化石化した。
万人平等の法治主義に対して嫌悪感を抱き、人治主義の序列社会を希求して、自らを限りなく特権的存在グループの上位と夢想する。そんな生き方の愚民層が少なからずメゲーヌには居る。ノーザン・コリャのようにバッジを付ける方式こそ解りやすいかも、、、
メゲーヌ天王は理想家族として模範的存在であるとする見方もあるが、、、と彼に投げかけた。
ウーン一面でそうだ、メディア”イイとこ採り”サンプリングに無神経であれだね。ノーザン・コリャ・バッジ類似のセンスだったらね。
気にかかるのは男女間の不平等が徹底したファミリーで明治政変の古さがしっかり保たれている事だ。
オッキュパイド<ボウ国正規軍の駐留と軍政服従>時代に全戸籍制度を廃止しておくべきだったね。
ボウ国には戸籍が無い。それは建国時から今日まで続く評価すべき人類史事象だ。それに便乗していれば天王ファミリーをも含めて、夫婦間の姓選択に絡む事実上の男女差や兄弟姉妹間の儒教残滓的年齢差の課題などを一挙に解消できていた。
そんなことが実はリーダー選出を廻る隠れた障害なのだが、その事実を認める識者がメゲーヌにどれほど居ることだろうか?
サンク憲法では、大災害などの非常時には権力トップを複数置いて合議制に拠る統治を行えるとしている。質の不足を数で補う、それもまた民主制だ。
今日はこれまでとします