サイト君 第62話

リーダー論の第3日目である。
サイト君の故国サンクの隣国であるメゲーヌ政治界の動きは、大災害の有無にかかわらず時も所も弁えること無く迷走する。いつの世も社会のお荷物である。
明治政変が築いた君主制の基本構図と民主パラダイムに基礎を置く政党政治とは、そもそも瓜のツルに茄子の花である。原敬の努力が報われなかった背景と現代の菅下しとは同根のこととサイト君は言ってのけた。
メディアは、在任期間が長ければ高く評価する。まるで気象観測員みたいな姿勢だ。
敗戦後長かった○○首相は、ヨシテ・ギジ・サエナイ・カイブ・コイズなどだが共通する背景が多々ある。ボウが某国と向戦中であったか 安全保障協定の改定時期にあったか、つまりボウにとって節目の時期に当たると長いのだ。名前だけの首相だから、マリオネット・イエス・マンつまり屁のような人柄が最適任だった。「ノウ」と言いそうな人気者はボウの歯牙にも引っ掛けられず、その椅子に彼を座らせなかった。
そうだ。首相ポストなどただの看板文字に過ぎない、隠された権力の初源点はボウ国のペンタゴンにある。つまり実態が軍政なのだ。実権の所在を隠す政治体制のことを濳主政治<広辞苑ではサンズイをニンベンに造る>=タイランティズムと呼び、音は大乱に通う。
この度の原発大乱は『核隠し』に由来する。底にやはり密約があったはず。とサイト君は指摘した。
共通する背景のもう一つは、密約。権力の真の初源点・所在を隠す、それが表看板を演技する首相役の最大の使命となる。メゲーヌの犠牲のもとにボウの利益のために押付ける政治施策は、実態を隠して行われる。いつも法案タイトルの表面を甘いキャッチフレーズに加工してから、立法府強行採決される。
続きます