サイト君 第60話

今日のテーマは、リーダーとは?です。
この度メゲーヌの東の方を襲った地震津波は、原子力発電所トラブルを伴いもう一つの深刻さを世界に見せつけてしまった。=この国の根底にいつも見え隠れする課題であるリーダー問題の再燃だ。
サイト君にもこれと言う解決策があるはずもないのだが彼一流のあの”ボワーン”とした語り口で断言した。前世紀との訣別そして真の21世紀は3月11日を境に始まった。そう後世の歴史家が指摘するであろうと。
列島と核分裂との間には、地球のどこにも無い格別の深い因縁があるに違いないと誰もが気付いている。2種類の核洗礼を2重に受けたのは列島だけであって、チェルノブイリにもスリーマイルにも無い体験だ。
最初の2つは、1945年8月一瞬にして終った核分裂反応である。ヒロシマナガサキの上空で炸裂し、爆弾特有の一過性の反応であった。
もう一つは2011年3月フクシマで起った。進行中の意図せぬ核分裂は、スイッチをオフにしても沈静化に数万年オーダーの時間がかかる、一過性とは間逆だ。
フクシマの深刻さはまだある。狭い地域に複数の発電所が集中立地する、メルト・スルー・トラブル対処=飽くなき冷却が複数同時進行する。
発電所が、発電せず電力を浪費する。辛辣な皮肉だ。
時間差66年、リーダーのタイプは異なると果たして言えるか?サイト君はノウだと言う。
一見、時代体制も180度正反対のようだが、両者の共通点は多々ある。と言う。
最重点課題は、もちろんリーダーである。どちらも明治政変に始まるシステムであって、しかも不思議なことに誰に対しても「責め」を負わない権力機関である。そこに最大の欠陥、合議の仕組構築に向かない前時代的遺物だと決めつけた。
明日に続きます