サイト君 第56話

社会界の後半である。前稿は世界的にも稀な骨董制度が生続ける妙な国メゲーヌと宣告して終った。
程度低い代行サービス業務が何で公的資格に当るのか?疑わしいレベルの資格保持者が充満し、まるでワル代官並に振舞う・横行する中世的息苦しさをメゲーヌの国情に見通すサイト流表現だ。専門性もなく社会サービス意義乏しく人格レベル酷いのがゴマンとある。
本来公務員が担当すべき領域の業務をアウト・ソーシングして屋上屋を重ねる無駄は近現代西欧には無い。役人に楽をさせ・威張らせる=行政府業務を代行するだけの資格保有者サテライト(納税申告と法人会社会保険料納付と社労士会が最右翼だが)は、総社会コスト負担を増やすだけ。とサイト君は言う。
しかもその背景には、公租公課の法条令を毎年のように些末に改定し殊更複雑化する仕組が隠されている。サテライト業界の活躍の場を拡大させるためだけに一体化・同調して、法律を捏造し・改定する無能な政官人が居る。単に無能なだけの社会のお荷物ではない、明らかに反社会的公金横領行動なのだ。
あるべき事業仕分とは政官従事者のスリム化だ。法令の整理集約、行政権限の透明・可視化などで先行してスリム化を果し、現在進行・近未来の人口減少時代に備えよ。ともサイト君は語った。
さて、サンク国は、隣国メゲーヌを参考にして科学統理的に3界の制度設計を実施したが、その具体的方策は3つのキィーワード(第41話の再論)に尽きる。
各界のエンジン(=リーダー)は、界の壁を超えて兼任を禁じられ。エンジン(=権利能力ある法人に限るが)の発言と行動は、ことごとく自動記録されかつ即時公表される。そしてサンクには団体優先の言葉も思想も一切存在しない。この3つに1つ付加える(これも既述の再論)。あらゆる職務に従事する全ての職員は、短期任期制の公開募集により採用される。
単にそれだけだ。4点ともITシステムが機能する現代サンクではたやすく達成されるタスクである。
今日はこれまでとします