サイト君 第43話

テーマ=政治・経済・社会の3界については、今日が第3稿である。
各界を変え、界と界の間に壁を築いたことによる効能をメゲーヌの民主レベルとの比較で述べる。それがサイト君の、このテーマでの狙いである。
ただ、この分野は、メゲーヌ国のガバナンスからして最も「臭くて長い話」だからねえ。と彼は不安を漏らす。因に「話は長く屁は臭く」=彼の口癖である。
前2稿では狙いを述べる前段階として、政治・経済・社会の3界がどう異なる存在であるか?なぜ区分するべきか?などを説明、既に政治界の部は昨日終えた。
今日は経済界だ。
これほど判っているようで、実はてんでんばらばらな言葉を他に知らない。とサイト君は言う。
英和辞典でEconomyを引く。第1義に節約・倹約、第2義に経済、かなり後方に<古い>家計・・と続く。
では、経済は翻訳語か?答は”ノウ”である。
メゲーヌでの出典*として、太宰春台(1680〜1747)が著した『経済録』の冒頭記述を引用したい。
・・・凡そ天下国家を治るを言う 世を経<たorおさめ>て民を済<すく>うの義也・・・サイト流読下し
経世済民または経国済民の4文字から奇数語を抜出し「経済」とした経緯が伺え、語義はほぼ政治に重なる。この語義がかぶることが問題である、経済と政治の区別が曖昧になり、その結果公私混同を招く。
公私混同は、「公け」=政治・「私し」=経済と並立・対比させて始めて、その意味が呑込める。
サンク国は3界の間に壁を構築し、公私分界を確立する施策を決行した、これをサイト君は支持している。
*注=玉野井芳郎著:エコノミーとエコロジー/序の3頁以下を参照ねがいます
経済にまつわる3つめの解釈は明日にします