サイト君 第42話

今日のテーマは、サンク国における政治・経済・社会の3界だ。引続きサイト君は語る。
各界を築きそして界と界の間に壁を築くように基本プランを設計したこと、その結果隣国メゲーヌとどう異なる民主主義が達成されたかを
このテーマは昨日=41話からだが、今日はまず前提たる言葉の説明を始める。いささか順序転倒だが、テーマ内容が「臭くて長い」ので字数をただ費やし、彼の口癖どおりの結末にならないようにと祈りたい。
そもそも政治・経済・社会の3界とは何か?
界ごとに区分する意味はどこにあるか?
個々に述べるとして、まず政治。
西洋語にポリシー○○がある、ギリシャ・ローマにおける古代民主制の萌芽であった都市国体に由来する概念で「公け」に当る。
派生的に述べるが、皇王・君主が東洋の歴史から消えた事は近世以前一度もなかった。それで「公け」の観念は、東洋世界で十分に育つ事なく今に至った。
メゲーヌでも、公と官の区分が不完全なままである。
地域政体のローカン、ローカンの連合体としてのサンク、以上が2階梯制を採るサンク政治の全体である。
サンクは所謂「国」にあたるが、その担当領域は憲法と国際関係のみであって、それ以外の全領域を担当するローカンの権限とは全く重ならない。
次に経済だ。
経済の詳論は、明日に致します