サイト君 第41話

昨日に引続き「臭くて長い」テーマをサイト君は語る。サンク国がメゲーヌの轍を踏まないため政治・経済・社会の3界と相互の壁をどう築いたかである。
この判りにくいテーマを、3つのキィーワードで括って素早く通り過ぎる、それが彼の狙いだ。
 1、3界を導き動かすエンジン<=リーダーのこと
   らしい>は、それぞれが異なる人格であれ
 2、エンジンの言行は、ことごとく自動記録されか
   つ即時公開される
 3、3界に団体優先の言葉も思想も共に存在しない
さて、人が何かをしようとする場合、群を形成する。それが動物のならいだが、生き物分類では別群である植物には見られないようだ。
タンポポの種子は、綿毛がヘリコプターの形だから、生まれた所からなるべく遠くに生きよとの定めかも?群に拠る=団体優先を拒む仕組と言えそう。
政治界は全員平等を前提とし、話し合いによりものごとを決め、決めた事を行う手や足として行政機構をその下に置く。タテマエで実態は真逆である例が多い。
最悪の状況はこうだ。政治界のリーダーが他の2界と同一人であるか、一族郎党であるか、そうでなくとも秘かに同一歩調を取る。更にその者が長い期間に亘ってそのポストに居続ける。
そうなる原因は、メゲーヌのガヴァナンスにある。
群をかたらうことで前提たる全員平等を失わせる。
全構成員が分散して持つ小さい力=はじめの姿=それが集まると移転されて大きい権力に変わる。
その大きくなった権力を一個人が独り占めする時、砂漠に置かれたチリトテチンより数百倍の早さで腐る。
明日に続きます