サイト君 第27話

今日はサンク国における群団処遇編第3稿である。
群団とは、足元の国で言えば経済活動の主役である会社のこと。群団処遇とはありていに言えば、会社の存在・行動を個人支配のままの野放し状態にしておくか、それとも衆人監視の下に置くべきか、法律の決め方のことである。
遅れて貿易体制に参入したことを後進と位置づけ、追いつき追越せを国是と決めつけて、大勢庶民に対して説明せず討論の機会も設けず、脇目も振らずただ服従を求める。
そのような開国ショック・大国指向パラダイムをいつまでも引きずるべきでないと思うが、、、国のありようはそう簡単には変わらないと考える人が多いガヴァナンス・レベルの国もある。
既得権にしがみつく、古い思考しかできない、老人が主導する、そんな前例踏襲型ワンパターン政治が、政治・経済・社会の全般を集中・独占的に裁くところの統制強圧型政治の国情では,残念ながら時代変化に対応した柔軟な社会は半永久的に実現しない。
とまあこう要約されるメゲーヌ国のありようを踏まえて、サンクは国の基本設計を行った。
サンク市民のコンセンサスは、会社を野放しにしておく時代は既に終ったとしている。
立法論としても、民法と商法、公法と私法などと2つに区分するような姿勢や課税法規において自然人と法人とを区別する流儀を排除したいと考えている。その根本にある差別主義、アンフェア・コンスティチューションを嫌悪しているからだ。
それに加えて、メゲーヌやボウで最近頻発する理不尽な政策発動が社会倫理を根本から浸食していることに重大な懸念があるとしている。
それは大量の従業員を抱えたまま破綻に至る大会社を公金まで支出して助け再び立上がらせる事態をさす。
それはもはや政策でも政治でもなく、政治経済チャンポンのルール無き統治形態でしかない。
そこでサンク憲法は、法人の全領域を社会監視の下に置くこととした。
サンク連合共和国は、水平線の果てまで例外無しの無限界機会均等・平等主義を憲法の基礎に掲げている。
処遇編についての具体例紹介は,明日にします。