サイト君 第25話

人なる字のカタチは、少し歪んだ2つの線が支えあいながら立っている。シマグニへ文字が伝来する以前からあった詠みの方は「ひと」だから、人が1つ限りの存在だと強調することに由来するのであろう。
序でに欧州を代表して英語に登場してもらうと、”MAN”だが、manualつまり手に縁のあるコトバらしいから、想像逞しくすると「手を使う動物」に由来するか。
最後に登場願うはもちろん漢字である。料理の和・洋・中で3種打ちドメとして、漢字由来の「人間」は、いかにも表意文字大国に相応しい。
隙間探しに困るくらいヒトが多い。シマグニとは対極の人口過剰が見え、しかもヒトは群団として認識され、個性無視・人権軽視の国柄をも反映しているようである。
今日から、サイト君はヒトの群、所謂群団について語る。
メゲーヌで石を投げると、痛いとの声。ドブネズミ色の会社員に当るとか、、、、
まあ、これは冗談だが、ここでキーワードを挙げておく。
背広・バッジ・名刺が3種の神器、サラリーマン社長、顔無しの5つくらい掲げるが、そこから浮ぶイメージはやはり会社の名に隠れ、会社の一構成員として個性も人権も返上してひたすら組織の命令に服従する、群団の姿だ。
ミヤザキ・アニメ先生は、「顔無し」などと実に無駄のないキャラクター・フレーズをゲットしたものと感心する。
会社は、法律の世界では「法人」=法の上でヒトとして扱われる存在との意味らしいが=と呼ぶらしい。その反射で所謂ヒトの方は、「自然人」と呼んで区別するそうである。
回りくどいが、要するにサイト君の言いたい事は、法人と自然人とを等しく扱うべきべきでない、との主張らしい。
とまあ、今日はサンク国群団処遇編の第1稿でありました。