サイト君 第18話

今日は昨日の続きで、サイト君の故国サンク連合国の政治・行政の仕組を簡略に紹介しよう。
国の形=政体組織としてはサンクとローカンから成る2階梯制だが、サンクの守備範囲は憲法と国際外交だけで、それ以外の全てつまり地域市民の生活全般を扱うのはローカンである。
従って連合国を構成する自治体にあたる地域社会単位であるローカンが、サンク国民の政治的関心の全てである。
サンクとローカンの間で、権限や業務の重複はまったく無いし、サンク運営に必要な共益費はローカンが分担して支弁するので、サンクが独自に徴る税は存在しない。
政治・行政の重複がないのは税と同じシンプルの思想に由来するが、組織の形が単純で地域住民との距離が近いことがパワー溢れる行動力と効率よい成果をもたらす。
ここでメゲーヌ国の例と比較するのは変だが、国・都道府県・市町村から成る3階梯制を嗤いたい。古いまま捨て置かれる南端島嶼地域に外国軍が集中駐留する=所謂基地の撤去,この度生じた地震津波原発漏洩事故の対応と、いずれの課題も見苦しいのは、組織の構造欠陥がもたらす無理と無駄にある。
欠陥のある組織体制は、無責任議員と天国住人化した役人、つまり「社会のお荷物」を大量に育てることに役立つ。
アクションしないヌードル・マフィア(延命装置に囲まれたタコを描いてみて下さい)による集団行動は、世界的珍現象だ。
新幹線とか言う24時間のうち夜は動かない、旅客のみで貨物は運ばない「もったいない高速?鉄道」に乗って、列島各地から1,000キロも離れた遠い東京に集まるそうだ。もちろんサイト君は目撃したことすらないが、クニ頼み・国タヨリでは何もしない事と同じだ。他者依存スタイルでは成果は乏しいとの道理は、皆が弁えている。
地方ゾーンのタコが寄り集まって、中央ゾーンのタコに押掛けるタコどもの遠出陳情こそ時間と旅費の無駄、移動せず自分の顔を鏡に映して見ているほうがまだマシ。
無責任が無責任に頼ったところで何の進展もなかろう。
今日はこれまでとします