閑人耄語録ーNo.62

* 何よりも  風の恋しき  ススキかな
〔自註〕例年であれば、日脚が短くなり始め、野辺のススキや赤とんぼを見つけると、一抹の寂しさを覚えるものだ。
だがしかし、今年は逆だ、涼しさを求めて高原のドライヴを狙ったのに、、、、
季節外れの環境の中でも、時期到来とばかりに、ススキは道端にあるにはあったが、風の趣きとそぐわない。
そこでつい八つ当たり気味に、それでも花かよと難癖をつけてみた。茎のようでもあり、葉っぱの延長でもあるようだ。花らしい華やかさが乏しいことで、秋の到来を象徴する存在であったのが、日本列島が大きくフィリピン辺りまで南下した今日の風情では、とうのススキが一番面食らっているのかもしれない。