閑人耄語抄No.31

No.31  早まるな  覗き込むなよ  涸れススキ
 〔自註〕 時に天気予報も半日くらいの走り、休みがあるらしい。
今朝から想定外の晴天、予報は悲観を煽るのに崩れること無く、淡いながらも果報の夕陽を眼の高さで確かめた。
冬の雪国で、晴天の一日は、望外のボーナスだから、努めて散歩に出る。
用水は、朝となく昼となく、騒がしい。水車を入れれば、究極のエコ発電なのに、、、
橋の上から覗き込む、膝高くらいしか無いから、土左衛門にはなれんなあと想う。
しかし、この流れの早さと強さ、それに実に冷たそうだから、助からんだろうな
と、想いつつ、フト顔を上げた先にススキが
こんな厳しく狭い土手、それも急斜面に、場違いに大きなひとムラ。あったかなあ、首をひねる ?
そうか、暖冬に浮かされて、ついうっかり長居したが、雪を忘れてたか?はかなんで、ここまで来た。
覗き込みながら、どうしようかと、、、
そう言えば、この辺には炊出し村も無いしなあ、
でも早まるんじゃない。もう春は近いんだし、晴れることもあるさ