メゲーヌこく訪滞記より

第2話
メゲーヌこくを訪問したのは、偶然の出来事であった。なんせ、ぼうっと人は、ぼうっとした頭で、毎日ぼうっと生きている。とまあ、そんあ言い方が癖になっているがねえ。
これは、ネホン州のネホン衆に向って、言うことにしてるだけよお。オラの本心としては、「全くもってはあ、そうではねえズラきゃあ」
「ヒトッつうもんは、スタンプではねえだは」
「百人居だばら、百通りにくっちゃべるっちゃ」  
とまあ、腹の中では、思う。
したば、グーリキが、言ったな。
「それはなあ、ネホン衆らば、スタンプちゃあ、言わんぞえ。
ネホン衆だば皆んな金太郎飴と、言うとるダア。一つの決った文句で言わんば、ダチャカンゾ。
はやりで、ネホン衆はコロコロクァワルけんど」
とまあ、これは英語からメゲーヌこくの言葉に、オラがトランスファーしたのだっちゃ。
グーリキとの出会いは、ぼうっと思いだせる。
ネホン州の入邦イミグレイション待ちの、長え列の中で、出会った、やからダッチャ。
それから、ぼうっとよく思い出すが、山が見たいと来たらば、そこがメゲーヌこくだっちゃあ。それが冒頭の偶然の意味だ。
そして、はたまた、グーリキに偶然たるぞ、再会した。
グーリキは、南の方の大陸のアメリカから、自動車を造りに来ている、メカトロテクニシャンなので、こいつの英語は、オラとええ勝負だ。
当人はにやけ顔で。日系だと言っているが、それは宣言のようなもので、疑わしい。
でも、それはネホン州のガヴァメントとネホン衆のネチストどものお祭り騒ぎのタネだから、どばっと怖え。
うんだども、ヒト構えは、「蒙古だべえ、いい勝負ずらけ」と言ったら、、、。
グーリキは、わざわざ英語で、こういう意味のことを言うのダッチャ。
「それを言うならこうだら。見たところ、モンゴロイドもネホン衆も、同じさ。
たしかにそうだと思う。
だが、大事なのはここからだ。
ネホン州は小さい島の国だ。ネホン衆は神のしまと信じている。ガイジンと呼ばれた時は、返事をするでねえぞ。
外国人はエトランジェーの意味だが、ガイジンは、漢字に直せば、サルと同じ、猿はとっくし去れの意味かも知んねえなあ。
それに、蒙古は、相撲界に多数いるが、歴史的には、ネホン衆の究極の敵だ。
神のしまでは神のしまを外から力を持って押し寄せる やからは、皆んなオニだ。
モウコ、元寇、アメコウ。「コ」で終る言葉は緊張をもたらすでえよ。
ついでに、人類史では、蒙古はヨーロッパでも忌み嫌われる存在だ。
最近の8年くれえは、その仇役をUSAが担いつつあるがねえ、グローバリズムのこんだあ」
そのUSA発の、経済地震で、グーリキの自動車造りは、不調らしい。

そのことを、ぼうっと次の日、ベートに話ばをした。
この人は、シイズカイこくの人で、外国に暮らしたこともあり、メゲーヌこくを訪問してから30年くらい経過しているそうだ。
「そうねえ、ネホン語は、タテ(=縦)書き文化だばねえ。
新聞が昔からそうよ。
ネホン衆らば、新聞に書いていれば、そりゃあ、ホントのことずらあと思いこむっちゃあ。
ほんげ不思議だば、上から下に、流れるように、信じ込む。
ネホン語新聞読み人をヨコ(=横)にして、日本刀でズバズバ切ったら皆んな金太郎飴で、
同じ顔で、同じ頭で、同じことしか言わない。タテいっせんが好きで、ヨコカミ破りを嫌う。」

ぼうっと、その日に、イヤミシェンシェに、ばったし、ぶちゅかった。話しば買ってしまったチャア
この人も、ズウジイこくから、ふらあとメゲーヌこくに来て、ホウムレス滞在中らしい。
「自動車か、100年以上経つなあ、兵器開発の誕生神話に捕われている。あまりに長過ぎらあも。
いつまで、スピード追求なもんだ。
省エネ・少資源・環境維持・コストカットに反する立場が軍事技術つうもんだ。錬金術の時代じゃあ、もうあんめえよ。
未だに速さとタフさを、の一点豪華信仰で、グーリキ人の大陸に場を移して、ラリーを、おっぱじめラアよ。
国産指向の強まるエイジに、外国車並の値段で売る手法に出たとか、聞くがにゃあも。
自動車屋も、こんままじゃあ、産業遺産だなし。
ヒラ場のヒト移動は、自転車でよかあよ。後期フケンコウ高齢者用に、4輪とも言動アシストで回るクルマでも、付けまサッゾ。
ヤマ道は、クルマじゃあ、だちゃかんゾイ。ムカデ足に切替えるべし。
キャタピラはいかんゾヨ。ありゃあ、国土保全法違反(=補注/自然破壊)だあナ。
それに、今の自動車は、環境維持法違反だあナ。オトはうるせえし、くせえ屁をこきやがる。」
「ポルシェが、最初に研究したのは、電気駆動方式だったらしいじぇ。
エディソンと尻併せとったら(=補注/知合いになる)、人類にはエガッタなあヨ。
タイミング悪くUSAで油田が眼っかってよお、機械で堀上げて、空にぶちかまして、世ん中狂ったにゃあ。
アドは、何でも大量・大型・もっとたくさんで。ヒトは皆んな『単純バカ』になったなあよ。
この名言は、オラッチの発明でねえぞ、ガリレイキリスト教団に、授けた名言ダッチャやあ。
単純バカばっかし増えると戦争も、たくさんになるし、大型だぞい。
世界タイシェンちゅうて、油が、アラブでにゃあゾ、ドバッとUSAで、ドバイでにゃあぞ、出てから、2度も起きたぞいや。
オラッチだばあ、明日ば、任期終わりの、ゲールスキイープッシュ大統領とネオコンびとに、『単純バカ』つう、言葉を捧げるっちゃ。
あんたら者だば、人類史を100年も昔に戻したっちゃ、けしくりからモンゾ。油屋だから、しょんめえども。
ベートが、金太郎飴と言うたちゃあ、アダッテル。さすがだっちゃ。
うんだども、イマフウだば、顔無しと、言うべよおんな、宮崎しゃん。

オミしゃんにプウ ・・・・ 今日はこれまで